科目名 |
社会科教育演習IIB |
クラス |
j |
授業の概要 |
朝鮮王朝の最高の知識人ともいわれ、外交文書の作成やハングルの制定にも寄与した申叔舟(1417-1475)が1471年に記した『海東諸国紀』の輪読を行う。同書は日本・琉球の歴史・地理・風俗・言語および朝鮮との通交の実情を克明に記したいわば総合的研究書であり、日本史料としての史料的価値はきわめて高い。輪読では、昨年度に引き続き「序」の途中よりはじめて「国俗」以下を読み進める。 |
授業の到達目標 |
@ 日本史学を研究する上で必要となる史料の基礎的な読解力を身につける。 A 史料に記された内容の背景について理解する。 B 自分自身の視点から独自の歴史観を描きだすことの面白さについて実感する。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | ガイダンス:『海東諸国紀』とは何か |
2 | 『海東諸国紀』の研究(1):序(1) |
3 | 『海東諸国紀』の研究(2):序(2) |
4 | 『海東諸国紀』の研究(3):序(3) |
5 | 『海東諸国紀』の研究(4):国俗(1) |
6 | 『海東諸国紀』の研究(5):国俗(2) |
7 | 『海東諸国紀』の研究(6):国俗(3) |
8 | 『海東諸国紀』の研究(7):八道六十六州・山城州 |
9 | 『海東諸国紀』の研究(8):八道六十六州・山城州(天皇宮・国王殿) |
10 | 『海東諸国紀』の研究(9):八道六十六州・山城州(畠山殿) |
11 | 『海東諸国紀』の研究(10):八道六十六州・山城州(細川殿1) |
12 | 『海東諸国紀』の研究(11):八道六十六州・山城州(細川殿2) |
13 | 『海東諸国紀』の研究(12):八道六十六州・山城州(細川殿3) |
14 | 『海東諸国紀』の研究(13):八道六十六州・山城州(細川殿4) |
15 | 『海東諸国紀』の研究(14):八道六十六州・山城州(細川殿5) |
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テキスト・参考書 |
テキスト:申叔舟(田中健夫訳注)『海東諸国紀』(岩波文庫) 参考書:『漢文を読むための助字小字典』(内山書店)など、漢文読解の手引きとなるもの |
自学自習についての情報 |
報告担当者以外の受講生も事前にテキストを熟読しておくこと。 |
授業の形式 |
担当者を設定し、演習形式で史料の輪読を行う。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
受講生の発表とそれに対する質疑応答で授業を進める。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
発表内容と授業に取り組む態度を重視する。出席は厳守。1時間の授業時間中で1つ以上の質問をすること。 |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
社会科教育演習IBと合同授業。 |