科目情報
科目名 英米文学講読IVB 
クラス − 
授業の概要 英国の劇作家 William Shakespeare の The Merchant of Venice の3〜5幕を購読する。
ヴェニス(ヴェネチア)は東方貿易の入口として繁栄した水都であり、シェイクスピア時代のイギリスの人びとは、その名前とともに、そこにあふれる富と異国的風物をイメージしたと考えられる。この作品は、そのイメージとしてのヴェニスが舞台となる。また、現実的な商都ヴェニスとは対照的な場所として、架空の国ベルモントが劇の舞台となるが、そこでは当時はすでに失われつつあった貴族的社会がおとぎ話的に描かれている。
本授業では、原文の講読を進めていく中で、ヴェニスとベルモントの対置的関係や、これまでの批評の中心となってきたユダヤ人シャイロックの解釈や反ユダヤ主義、当時の時代・文化的背景、上演史などを考察し、また実際の上演作品を鑑賞し、作品をより深く理解していく。 
授業の到達目標 シェイクスピアの原文ならではの英語の表現の強さを理解し、英文読解能力を向上させる。
『ヴェニスの商人』の時代・文化的背景を学び、様々な演出に触れることで、多様な作品解釈を学ぶ。 
授業計画 下記の範囲はあくまで目安。授業の進捗状況により、多少前後する可能性はある。詳細な予習範囲は毎授業中に指示する。
内容
1ガイダンス
イントロダクション 
23幕1場 
33幕2場(1) 
43幕2場(2) 
53幕2場(3)、3幕3場 
63幕4場 
74幕1場(1) 
84幕1場(2) 
94幕1場(3) 
104幕1場(4) 
114幕2場 
125幕1場(1) 
135幕1場(2) 
145幕1場(3) 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 テキスト:William Shakespeare著、Jay L. Halio編 The Merchant of Venice (Oxford World's Classics)  
自学自習についての情報 予習は必須。各授業時に次回の詳細な予習範囲を指示するので、次の授業までに必ず原文で読んでくること。ただし授業では、指定された範囲の重要な部分に特に焦点を当てるため、すべての英文を詳しく読むわけではない。また範囲に含まれない部分も、作品の全体像を把握するために、翻訳等を活用して内容を確認してくること。 
授業の形式 講義・演習 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席は全体の3分の1以上が求められる。遅刻は2回で欠席1回とみなす。また30分以上の遅刻は欠席とみなす。
1)予習確認クイズ/授業後のクイズ(30%):各授業、どちらかを行う
2)授業内発表等(20%)
3)レポート試験(50%) 
その他(授業アンケートのコメント含む)