科目名 |
英語文学演習II |
クラス |
− |
授業の概要 |
世界で初めて産業革命を成し遂げ、社会的に大きな変化を遂げた19世紀イギリス。この時代はまた、イギリス文学史上において類を見ない小説の黄金期としてもよく知られている。本授業では、今もっともイギリス本国でも人気があり、英文学を代表する女性作家Jane Austenの作品を精読することを通して、時代の抱える様々な特徴をひとりの作家がどのように捉えていたかを考察する。美しい英語の表現を味わいながら、異文化への理解を深め、視野を広げて古典的文学作品の普遍的価値や今日性を学ぶ。 |
授業の到達目標 |
文学作品の精読を通して、19世紀英国社会、文化への理解を深める。さらに、小説が描く様々な問題点を多角的に検証し、批評眼を養いながら、受講生独自の作品の解釈を目指す。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | イントロダクション (作家の紹介、時代背景) |
2 | Vol. I Chaps 1-6 (前半部:テーマの設定) |
3 | Chaps 7-12 (前半部:登場人物設定) |
4 | Chaps 13-17 (前半部:シンボリズムと風景描写) |
5 | Chaps 18-21 (前半部:視点の取り方) |
6 | Chaps 22- Vol. II Chap. 2 (前半部:語りの手法) |
7 | Chap 3-6 (前半部:女性の描かれ方) |
8 | Chaps 7-9 (後半部:テーマの設定) |
9 | Chaps 10-13 (後半部:プロットの展開) |
10 | Chap. 14- Vol. III Chap. 1-2 (後半部:登場人物設定) |
11 | Chaps 3-6 (後半部:シンボリズムと英語表現) |
12 | Chaps 7-9 (後半部:語りの手法) |
13 | Chaps 10-14 (「分別」と「多感」の意味) |
14 | 映像とテキスト:文学作品の今日性 |
15 | 授業のまとめ |
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テキスト・参考書 |
Jane Austen, Sense and Sensibility. (Oxford UP, 1998) ISBN: 0-19-283358-8 |
自学自習についての情報 |
授業内で指示する |
授業の形式 |
講義と演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
授業を通して受講生独自の問題意識を持ち、主体的なリサーチを経て、レポートを作成する。 授業は学生の発表を中心とし、ディスカッションを展開するので、毎回の予習は不可欠である。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席および口頭発表 30% 期末レポート 70% |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
小説を通読するクラスであるので、一度にまとまった分量の英語を読む。毎回の予習は必須である。学期の終わりには各自選んだテーマをレポートという形でまとめてもらうので、発表のためのリサーチを含めた授業への熱心な参加を求める。初回の授業で授業の進め方について説明するので、必ず出席すること。 |