科目情報
科目名 人権教育特論 
クラス − 
授業の概要 人権教育の4側面のうち「人権としての教育」(教育保障)について論じる。近年「教育格差」等が問題になっているが、子どもたちの家庭環境や生活実態と学力問題は同和教育の立場から研究がすすめられてきた。そうした研究成果に学び、被差別部落の子どもたちや外国籍の子どもたちの学力保障と進路の実現、また生活困難層に対する取り組みについて検討する。また、外国にルーツを持つ子のアイデンティティの問題について検討する。 
授業の到達目標 学力と生活実態との関連を知り、教員として学力保障のための手立てについて認識を深める。 
授業計画
内容
1オリエンテーション 
2同和教育の戦後史 
3同和教育から人権教育への再編について 
4被差別部落を取り巻く現状
 
5学力問題の現状 
6学力形成要因の研究動向 
7教育と階層研究 
8ひとり親家庭と学力 
9スクールソーシャルワーカーや学力保障のための支援 
10「子どもの貧困対策」と教員の意識・認識・態度 
11外国籍者の現状と課題 
12外国籍者の進路問題 
13アイデンティティと母語保障 
14学校外の貧困対策(NPOの活動)について学ぶ 
15授業まとめ 
 
テキスト・参考書 テキストは特に指定しない。参考文献は授業中に提示。 
自学自習についての情報 講義形式であるが、簡単なレポートや感想文を提出してもらって、それをもとに話し合いをする場合もある。いわば「宿題」があった場合は必ずしてきてほしい。参考文献は最初に提示するので、自学自習に役立てること。 
授業の形式 講義形式であるが、講義の後半は質疑応答で進めることを原則にする。参加者の積極性が必要である。 
アクティブラーニングに関する情報 授業のテーマごとに、教員から話題提供をして話し合う形式である。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 数回のミニレポート(40%ぐらい)と期末レポート(60%)。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 京都市や京都府の実態を中心に話すことになる。基本的な認識をつけながら授業に参加してもらう予定であるが、まったくわからない人には参考文献を読んできてほしい。