科目情報
科目名 地理学特論I 
クラス − 
授業の概要 今年度は地理学習と歴史学習を結ぶ内容に着目して、愛媛県の重要伝統的建造物群保存地区(文化庁指定)である西予市卯之町と内子町八日市・護国地区を巡り、地域固有の伝統文化の継承、まちづくりの在り方をフィールドで学びます。なお、事前学習の大部分と現地行動は、学部の「地理学特講」と共通です。 
授業の到達目標 小学校社会科の「昔のくらし」、中学校社会科地理的分野や高等学校地理歴史科の地域調査に深くかかわる、地域文化の継承と活用を上手く授業に取り込んでいける能力の育成ができます。 
授業計画 事前学習会と現地実習の日程は次の通りです。事前学習は正当な理由(実習で帰省、体育会の公式戦,文化会の定期演奏会など)を除いて欠席できません。また、現地実習に参加できない場合は、原則的に単位認定ができません。これらを理解してうえで登録をお願いします。
【事前学習会】4月28日(土)3・4限、6月16日(土)3・4限、7月21日(土)3限 ★大学院生は7月21日の4限にも実施することがあります。
事前学習会では重要伝統的建造物群保存地区に関する文献研究を行います。宿題も出しますので欠席無きようお願いします。
【現地実習】8月9日(木、前期末試験最終日の翌日)〜8月11日(土)、JR四国予讃線卯之町駅で8月9日(木)の12:30現地集合、JR四国予讃線内子駅にて8月11日(土)の12:00現地解散します。
8月9日は京都駅を7:20「ひかり491号」で発ち「しおかぜ3号」を介して「宇和海11号」に乗り継げば、卯之町駅12:24着です。この場合、「ひかり491号」(岡山乗継)「しおかぜ3号」(松山乗継)「宇和海 号」を一括で買えば特急料金が指定席・自由席を問わず最も安く買えます(自由席の場合は列車指定不要です)。復路は「青春18きっぷ」を使って、内子駅12:05の松山行きに乗って乗換を繰り返せば、京都駅には22:29着で帰洛できます。
【現地行動予定】
8月9日:西予市卯之町地区フィールドワーク(重要伝統的建造物群保存地区、愛媛県歴史文化博物館、開明学校、宇和米博物館など)を巡ります。卯之町で宿泊するか、当日中に次の内子町に移動するかは未定です(宿泊料金や宿舎予約の可否を参考にして判断)。
8月10日:内子町フィールドワーク(重要伝統的建造物群保存地区、八日町・護国町並保存センター、上芳我邸、内子座、商いと暮らし博物館など)を巡ります。一部は課題を与えて自由行動で巡っていただくことも予定しています。
8月11日:予備調査(フィールドワーク)ならびにレポート作成・提出
 
テキスト・参考書 【教科書】愛媛県内子町編(2017)『木蝋資料館 上芳我邸 ガイドブック』. 500円=受講生が確定次第に発注し入荷後に集金してお渡しします。
【参考書】文化庁編(2015)『歴史と文化の町並み事典:重要伝統的建造物群保存地区全109』中央公論美術出版.
参考書に上げた図書は今回の対象地域を一部に含むだけですが、この書籍は修了後も国内旅行の際、生涯にわたって使えるほど素晴らしい参考図書となります。購入を強くお勧めします。
 
自学自習についての情報 地理学は能動的に動かないと与えられた書物や資料だけでは研究が進まない学問です。文献精読などのデスクワークだけでも優れた研究はできません。したがって、次々と文献を漁る貪欲さ、フィールドで精神的・肉体的にバテないタフさを身に付けられるよう各人で努力してください。 
授業の形式 講義・演習・フィールドワーク 
アクティブラーニングに関する情報 本授業科目は、各自が努力して資料を集め、読み、まとめて発表する事前学習を基盤として、書物や資料で学んだことを現地で見聞・討議し、それを更にまとめてレポート化するという主体的な学びを要求する授業です。そうした意味で、授業科目全体がアクティブラーニングの内容で満ちています。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) (1)事前学習会での取り組み(20〜30%)、(2)現地実習での取り組み(50%)=大学院生はリーダーシップも重視します、(3)現地実習3日目に仕上げて提出する課題レポート(20〜30%)で評価します。
個々の受講生の取組具合に応じて、上記の(1)と(3)の比率は数値幅の範囲で変動します。 
その他(授業アンケートのコメント含む) ◆授業の性格上、授業評価アンケートは実施していませんが、例年のレポートの傾向から受講生諸君の要望を読み取って、次年度以降の授業設計の参考にしています。
◆受講人数の上限は5名です。受講希望者多数の場合は教科教育学専攻社会科教育専修の学生を優先します。
◆新幹線と特急(しおかぜ、宇和海)を乗り継いで往復する場合、宿泊費・食費・雑費を加えて45,000〜50,000円を要します。