科目情報
科目名 社会科教育教科内容論I 
クラス − 
授業の概要 永原慶二『20世紀日本の歴史学』をはじめ、現代歴史学の方法論・研究視角・研究史を論じた良質のテキストを講読し、それらを素材に討論を行う。 
授業の到達目標 @ テキストの講読および討論を通じて、歴史学の研究方法・研究視角・研究史についての知識を身につける。
A 研究論文の内容を正確に読み取り、批判的に検討する力を向上させる。
B テキストの内容報告を通じて、レジメの作成スキルやプレゼンテーションの技術を向上させる。 
授業計画
内容
1ガイダンス 
2永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読1 「戦後歴史学」の発想 
3永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読2 マルクス歴史学への批判のなかから 
4永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読3 高度経済成長と日本史学の転換 
5永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読4 「近代」への批判と社会史研究 
6永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読5 歴史学の全体的把握を目指して 
7永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読6 近・現代史を見る目の変化 
8永原慶二『20世紀日本の歴史学』の講読7 研究体制の拡充と史・資料の調査・整理 
9キャロル・グラック「戦後史学のメタヒストリー」(『歴史で考える』岩波書店、2007年)を読む  
10キャロル・グラック「戦後史学のメタヒストリー」の再検討 
11鹿野政直「化生する歴史学」(『鹿野正直思想史論集7』岩波書店、2008年)を読む 
12鹿野政直「化生する歴史学」の再検討 
13大串潤児「教科書訴訟・教科書問題と現代歴史学」(『岩波講座日本歴史22』岩波書店、2016年)を読む 
14大串潤児「教科書訴訟・教科書問題と現代歴史学」の再検討 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 永原慶二『20世紀日本の歴史学』(吉川弘文館、2003年)
キャロル・グラック『歴史で考える』(岩波書店、2007年)
鹿野政直『鹿野政直思想史論集7』(岩波書店、2008年)
『岩波講座日本歴史22歴史学の現在』(岩波書店、2016年)
*以上のテキストは、日本史研究室(ゼミ室・中村研究室)に配架しています。 
自学自習についての情報 報告担当者はテキストの内容・論評をレジメにまとめ、それ以外の者はテキストを熟読し、討論に備える。 
授業の形式 文献講読・討論 
アクティブラーニングに関する情報 テキストを熟読した上で、テキスト・報告に関する意見の交換という形で授業を進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表の内容および授業に取り組む態度を重視する。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 良質なテキストをじっくり読み解く訓練を行います。
著者の専門研究を下敷きにしていたり、問題意識が強く反映されているため、ところどころ難解だったり違和感を覚える記述もあるかと思いますが、文献としっかりと格闘することが重要になります。