科目情報
科目名 保健体育科教育教科内容論X 
クラス − 
授業の概要 1.スポーツに必要な精神医学を事例を通じて学ぶ。
2.保健体育科教育における学校精神保健について英米の現状を英文テキストから学ぶ。
3.学生による英文テキスト抄訳プレゼンテーションと教員による当該事例提示から学校精神保健実践・指導の実際を学ぶ。 
授業の到達目標 1.保健体育授業における児童生徒の精神状態について正しい判断ができる。
2.児童生徒のメンタルヘルス・プロモーションにおける保健体育科教育実践力を身に着ける。
3.最新の欧米スポーツ精神医学に基づいた科学的な指導力が発揮できるようになる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション:英文テキストの割り振り、スポーツ精神医学総論 
2Adjustment and anxiety disorders:適応と不安障害の抄読と事例検討 
3Managing the anxiety of performance:競技不安のマネージメントの抄読と事例検討 
4Mood disorders:気分障害の抄読と事例検討 
5Eating disorders:体重制御の必要な競技における摂食障害の抄読と事例検討 
6Substance misuse:薬物不正使用の抄読と事例検討 
7Attention deficit hyperactivity disorder:球技などにおけるADHDの抄読と事例検討 
8The athletic personality and personality disorders:競技者の性格とパーソナリティ障害の抄読と事例検討 
9Exercise participation and mental health:練習参加と精神保健の抄読と事例検討 
10The sports arena:競技の競争の抄読と事例検討 
11Psychotropic drug prescribing:スポーツ精神薬理の抄読と事例検討 
12事例研究1:知的能力障害による不適応 
13事例研究2:神経発達障害による不適応 
14事例研究3:心身症による不適応 
15スポーツ精神医学のまとめ 
 
テキスト・参考書 TEXT:Sports Psychiatry (Oxford American Psychiatry Library), Alan Currie et? Bruce Owen, Oxford University Press, 2016,
ISBN:978-0198734628(シラバス作成時点で3437円程度)
Reference:DSM-5 Diagnosis in the Schools,Ren?e M. Tobin et Alvin E. House, Guilford Publishing, 2015,
ISBN:978-1462523726 (学校関係者のためのDSM-5, 高橋 祥友訳、医学書院、2017、 ISBN:978-4260032124)  
自学自習についての情報 英文テキストの担当部分は、担当授業発表前に抄訳し、受講学生数+1部印刷して授業に持参する。英和辞書、精神医学辞書やグーグル翻訳などを適切に利用して英文和訳に慣れる。
発表資料は、メール添付ファイルで提出する。授業時間外での自学自習にかなりの時間が必要となる。 
授業の形式 担当学生による発表と教員からの事例提示を素材に、全員で討論する授業である。 
アクティブラーニングに関する情報 テキスト理解と発表を学生が主体的に実施する授業である。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) プレゼンテーション内容80%とデイベート参加状況20%で評価する。原則として発表者の授業欠席は許されない。欠席の場合は事前に受講学生間で調整が必要となる。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 初回授業でテキストの担当部分を振り分けるので必ず出席する。初回授業を欠席する場合には必ずその前日までに事前に相談し、担当部分の割り振りを受けておく。初回授業終了時までにテキスト割り振りを受けていない者の受講は認めない。