科目情報
科目名 英語文学特論II 
クラス − 
授業の概要 イギリスが大英帝国としてもっとも繁栄したヴィクトリア時代は、内外に大英帝国の威力が広く喧伝される一方、その栄光の影に現代にもつながる様々な問題も抱えていた。本授業では、時代を代表する作家Anne Bront?のThe Tenant of Wildfell Hallを原文で読み切ることで、英国ヴィクトリア朝の様々な文化的背景、思想、時代精神などを理解することを目指す。小説の精読を通して豊かな英語表現を味わい、また小説が描いている様々な問題に対して、自分なりの考えや主張を英語で書いてもらうことも目標とする。 
授業の到達目標 文学作品の精読を通して、19世紀英国社会、文化への理解を深める。さらに、小説が描く様々な問題点を多角的に検証し、批評眼を養いながら、受講生独自の作品の解釈を目指す。また文学作品の精読を通して、さまざまな英語表現を味わう。 
授業計画
内容
1イントロダクション(文学作品の読み方、批評の歴史) 
2pp. 9-50 (前半部:テーマの設定) 
3pp. 51-93 (前半部:登場人物設定) 
4pp. 94-129 (前半部:時代背景と女性の立場) 
5pp. 130-169 (前半部:視点の意味) 
6pp. 173-216 (前半部:階級と結婚) 
7pp. 217-252 (前半部:語りの手法) 
8review 
9pp. 253-294 (後半部:テーマの設定) 
10pp. 295-335 (後半部:登場人物設定) 
11pp. 339-376 (後半部:時代背景と女性の立場) 
12pp. 377-411 (後半部:宗教観と道徳観) 
13pp. 412-448 (後半部:階級と結婚) 
14pp. 449-489 (後半部:語りの手法) 
15授業のまとめ 
 
テキスト・参考書 Anne Bront?, The Tenant of Wildfell Hall. Oxford UP, 2008. 
自学自習についての情報 受講生は独自のテーマを持ってレポートを作成するため、自分の問題意識に応じたリサーチを進める。
授業の中では発表者のプレゼンテーションを中心に、ディスカッションを進める。毎回の予習が不可欠である。 
授業の形式 講義と演習 
アクティブラーニングに関する情報 授業は毎回の発表担当者のプレゼンテーションを中心に、ディスカッションを進める。授業への主体的な参加を求める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席および口頭発表 40% 期末レポート 60% 
その他(授業アンケートのコメント含む) 小説を通読するクラスであるので、一度にかなりの分量の英語を読む。毎回の予習は必須である。また、発表のためのリサーチはもちろん、他の院生の発表へのコメントなど、授業への熱心な参加を求める。初回の授業で、授業の進め方について説明するので、必ず出席すること。