科目情報
科目名 専攻基礎セミナー 
担当教員 村田 利裕 
クラス 美術 
授業の概要 この授業は、美術領域専攻の学びへの入門の授業である。本専攻は、子ども達の豊かな感性や創造力、表現力などを育む教員を育成しようとしている。新鮮な芸術体験を子ども達に届けられるよう、美術や書道の教育内容について、教師自らの専門性を一層高めるように研鑽することや、子どもの美術教育に取り組むために教職の専門性を身につけていく必要がある。この授業は、4年間のスタートを切る授業であり、しっかりとした学びと実感を持った展望が持てるようにすることがねらいである。
●美術教育はなぜ必要か、大切なことは何か、など美術教育の理念にかかわることど美術教育の理念にかかわること
●子どもの成長・発達の理解や図画工作・美術・工芸・書道の授業の指導方法にかかわること
●絵画、現代美術、彫刻、デザイン、工芸( 金工・陶芸)、美学・美術史、書道などの専門的資質や能力を向上させる実技や理論 
授業の到達目標 (1)美術教育の基本理念と基礎理論を理解する。
(2)専攻専門ゼミのあり方から、美術や書道の領域の持つ学びの可能性を探る。
(3)指導法の基礎・基本となる、美術体験のプロデュース、仲間作りや触れ合いコミュニケーションスキル等を身につける。
(4)教育実習や教育現場への視野を広げて、大学での学びのキャリア形成をいかにはかるべきか考える。 
授業計画
内容
1ガイダンス
 
2専攻ゼミの紹介をふまえた美術教育の意義(絵画分野、美術理論・美術史分野、彫刻分野の生活・人生での意義)
 
3専専攻ゼミの紹介をふまえた美術教育の意義(デザイン分野、工芸分野の生活・人生での意義) 
4専専攻ゼミの紹介をふまえた美術教育の意義(書道分野、美術教育・学校教育/社会教育での生活・人生での意義) 
5体験の学び1 身近な子どもの美術展覧会(絵と書写の鑑賞):鑑賞のアクティブラーニング −子どもの表現の魅力を掴む− 
6体験の学び2 造形活動や自然体験から学ぶ美と遊び心、そして仲間づくり 
7       班で企画する、造形活動や美・自然の体験を通したなかまづくり 
8       各班発表 
9体験の学び3 子どもの成長・発達と美術表現− 
10       世界の美術教育  
11       日本の美術教育 
12体験の学び4 実践現場での子どもの美術教育 
13       地域と子どもの美術表現−小さな子どもの消防の絵を見に行こう!−
       園児の描く消防の図画展示会の鑑賞 
14       生活を見つめる能力開発とデザインの力−「京の環境を考えるポスターコンクール」展− 
15       手の体験からスタートする−手からの発想・構想の力− 
 
テキスト・参考書 参考文献:『やわらかな感性を育む図画工作科教育の指導と学び―アートの体験による子どもの感性の成長・発達−』,
ミネルバ書房、村田 利裕/新関 伸也 編著 
自学自習についての情報  
授業の形式 講義、演習、実習を総合して実施する 
アクティブラーニングに関する情報 体験の学びは、アクティブラーニングで実施する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 美術・書道分野の各内容ごとの講義への小レポート(授業コメント)40点、体験の学び毎の小レポート(授業コメント)40点、体験や調べ学習から考える美術教育(レポート)20点 
その他(授業アンケートへのコメント含む)  
担当講師についての情報(実務経験) 高等学校の芸術科の指導経験有り(総括村田)