科目情報
科目名 保育内容総論 
担当教員 鍋島 恵美 
クラス − 
授業の概要 保育教諭として幼児期の特性を理解し、幼児教育の基本-環境を通して行う教育-を踏まえて、5領域の保育内容の考え方及び指導方法についての基本的事項を解説する。次に、遊びを実践的に体験し、遊びを通しての総合的指導について理解できるようにする。更に、子どもの活動と保育環境の構成、保育者の援助の在り方等について、保育映像の視聴や話し合いを通して、実践的に理解できるようにする。加えて、幼稚園の保育案と履修生の小学校・中学校・高等学校での実習指導案との比較検討を通して、幼児教育の保育計画と評価について討論をし考察する。最後に、多様な保育ニーズへの対応、小学校との接続問題など保育内容を巡る課題について検討する。
 
授業の到達目標 ・幼児期の発達特性を知り、幼児教育の基本と保育内容の理解を深める                               
・保育内容を総合的に捉える視点を獲得し、保育を構想する力や実践力を身に付ける                                                                                                      
授業計画
内容
1「保育内容総論」を学ぶ基本的な考え -幼少期の思いでをイメージマップ作成から考えよう-
        
2幼児教育の目指すもの-環境を通して行う保育・教育-
 
 
3「保育所保育指針」・「幼稚園教育要領」・「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」で示される保育内容の比較検討
 
4保育の場としての幼稚園・保育所・認定こども園の実際 -保育実践の写真を通して学びあう-
 
5遊びを体験する@ 保育内容(健康)の理論と実践・事後記録 -鬼遊びなど- 
 
6遊びを体験するA 保育内容(人間関係)の理論と実践・事後記録 -Who am I ? なかよし遊び -
 
7遊びを体験するB 保育内容(環境)の理論と実践・事後記録 -森の探検隊- 
8遊びを体験するC 保育内容(言葉)の理論と実践・事後記録 -言葉遊び・かるた遊び等-
 
9遊びを体験するD 保育内容(表現)の理論と実践・事後記録 -作ったもので遊ぶ-
 
10遊びの体験から保育内容を総合的に捉えると・・・ -グループでポスター発表-
 
11遊びを通しての総合的な指導 -保育実践映像の視聴と討論によりながら-
 
12教育課程・全体的な計画(保育課程)から指導計画・保育実践め保育の記録と評価
 
13保育の内容と指導計画と保育実践 -校種別実習指導案との比較検討を通して-
 
14保育実践を通して指導計画を展望する(情報機器の活用を含む)
 
15現代の保育の課題とは何か -「幼児期の終わりまでに育てたい10の姿」-
  
 
テキスト・参考書 テキスト:幼稚園教育要領解説書、保育所保育指針解説(大学生協購買部で購入のこと)
参考図書:「幼児期」岩波新書 岡本夏木著、「保育の仕事」金子書房 岩田純一著(大学生協購買部で販売あり)
 
自学自習についての情報 テキストを事前に目を通して授業に出席すること。
授業で配布した資料等をもとに、授業終了後復習すること。 
授業の形式 講義、ワークショップ、可能ならば附属幼稚園の関与観察も視野に入れている(保育実践の今を体験的に学ぶ)
 
アクティブラーニングに関する情報 履修生の皆さん自身の主体的な学びの交流が生まれるようにグループワーク、グループディスカッション、フィールドワークなど、実践的な学びの機会を取り入れる
 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 課題レポート(60%)定期テストとして課題を最終授業時に提示する
対話ジャーナル(40%)毎回の授業後の気づき・疑問等の提出によって評価する(自己評価も加える)


                                      
その他(授業アンケートへのコメント含む) 履修生と授業者、履修生同士の対話を通して、学びあえる授業にしていきたい
 
担当講師についての情報(実務経験) 京都教育大学幼児教育科で学び、神戸市「聞こえと言葉の教室」にて、言葉に困りを抱えるこどもや家族への支援保育に携わる。多様な専門職の方との対話(ケース会議・治療保育)を重ねた多面的なこども理解を学ぶ。
その後京都教育大学附属幼稚園にて保育者として、保育実践・実践研究・実習指導等の深い学びときを定年まで得る。現在認可保育所に新たに学びの機会を持ち始めている。