科目情報
科目名 児童・生徒のための日本語教育論B 
担当教員 浜田 麻里 
クラス − 
授業の概要 2018年末に入管法が改正され、今後外国人受け入れのさらなる拡大が予想される。日本語を母語としない子ども達への日本語指導は平成28年度より「特別の教育課程」として正規の課程に位置づけることが可能になり,新学習指導要領にも記載された。外国人児童生徒等の指導ができる力量を持つ教員が現場で求められている。この授業では,日本語指導に必要な実践力を身につけることを目的として,日本語指導のプログラムの学習デザインの実際を学ぶ。 
授業の到達目標 日本語を母語としない児童・生徒の言語習得・教科学習を支援するために必要な実践的技能を身に付ける。 
授業計画 授業の基本的流れは
  理論の理解→活動案作成→発表・検討
の順で行われる。
内容
1日本語指導が必要な児童生徒の直面する課題 
2第二言語習得論から見た子どもの言語習得 
3日本語習得のプロセスを支援する 
4日本語指導プログラム 
5日本語指導の基本的な考え方 
6サバイバル段階の学習のデザイン(1)準備 
7サバイバル段階の学習のデザイン(2)模擬授業 
8日本語基礎段階の学習のデザイン(1)準備 
9日本語基礎段階の学習のデザイン(2)発達段階への配慮 
10日本語基礎段階の学習のデザイン(3)模擬授業 
11日本語基礎段階の学習のデザイン(4)模擬授業振り返り 
12日本語と教科の統合学習(1)準備 
13日本語と教科の統合学習(2)指導計画検討 
14子どものことばの力を評価する 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 大蔵守久『日本語学級』1〜3 凡人社 各1,890円
大蔵守久・池上摩希子『子どもといっしょに! 日本語授業おもしろネタ集』1・2 凡人社 各1,050円
佐藤郡衛ほか『外国人児童の「教科と日本語」シリーズ』全5冊 スリーエーネットワーク 各1,890円
文部科学省『外国人児童生徒受入の手引き』(以下のサイトよりダウンロードすること http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/1304668.htm)
齋藤ひろみ・池上摩希子・近田由紀子『外国人児童生徒の学びを創る授業実践 -「ことばと教科の力」を育む浜松の取り組み』くろしお出版 2,376円 
自学自習についての情報 講義で学んだ考え方を踏まえ,模擬授業等の準備を時間外に行う。 
授業の形式 講義,発表,討論 
アクティブラーニングに関する情報 学習した考え方を適用して,各自で日本語指導の学習指導案を作成する。一部については模擬授業も実施する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 課題提出・発表 80%
学期末レポート 20% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 「児童・生徒のための日本語教育論A」の内容を理解していることを前提に授業を行う。
教科の授業の指導案作成の経験は,必須ではないが,あることが望ましい。 
担当講師についての情報(実務経験)