科目情報
科目名 教育史演習 
担当教員 神代 健彦 
クラス − 
授業の概要 1.教育(学)史に関する古典文献の精読
2.受講者各人が選んだテキストの発表・討論 
授業の到達目標 1.比較的難解な教育学の古典を全員で精読し、理論の独習に必要な最低限のちからを身につける。
2.教育史で卒業論文を執筆する場合に必要な、先行研究の批判・整理の作法を身につける。 
授業計画
内容
1ガイダンス 
2文献精読(主題例:グローバル化と教育)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
3文献精読(主題例:学校教育の目的論)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
4文献精読(主題例:近代学校の歴史的特質)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
5文献精読(主題例;子ども理解の技法)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
6文献精読(主題例:日本の教師の歴史的特質)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
7文献精読(主題例:学力とはなにか)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
8文献精読(主題例:教育評価の理論)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
9文献精読(主題例:道徳教育の理論)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
10文献精読(主題例;道徳性発達の理論)
[自学自習:指定文献の読解、該当箇所についての自分なりのまとめ] 
11参加者による発表と討論(検討主題例:試験の歴史)
[自学自習:発表予定論文の読解およびまとめの作成] 
12参加者による発表と討論(検討主題例;制服の歴史)
[自学自習:発表予定論文の読解およびまとめの作成] 
13参加者による発表と討論(検討主題例:道徳教育の理論)
[自学自習:発表予定論文の読解およびまとめの作成] 
14参加者による発表と討論(検討主題例:授業づくりの理論)
[自学自習:発表予定論文の読解およびまとめの作成] 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 精読するテキストは、授業初回で参加者の興味関心を踏まえて決定します。

初回授業時に、本授業で議論したい教育(学)史の主題について考えてくることが望ましいです。
主題を検討するうえでは、以下に示す文献等が参考になると思われます。

参考文献例
木村元・小玉重夫・船橋一男(2019)『教育学をつかむ 改訂版』有斐閣
木村元(2015)『学校の戦後史』岩波書店 
自学自習についての情報 精読するテキストについては、必ず一度読んでから参加してください。
発表においては、自分で選んだ論文(書籍)の内容について、他の履修者から質問を受ける立場になります。
出来る限り回答できるよう、責任をもって発表準備に取り組んでくれることを望みます。 
授業の形式 この授業前半の主たる学修活動は文献精読であり、読解の際に提起された主題等を随時議論するというスタイルをとります。
また同様に、後半の参加者による発表と討論の文献や主題設定も参加者にゆだねられています。
以上の理由から、各回の議論の主題を事前に確定しておくことは困難ですが、上記授業計画欄に、過去の本授業において議論された主題等についての情報を掲載しておきます。
履修の参考としてください。 
アクティブラーニングに関する情報 精読では、一語・一文の意味を全員で読み解きます。
個人発表は、それぞれの興味関心に基づき、十分な準備の上で行うことが求められます。
どちらも、極めて主体的・能動的な参加が求められることに留意してください。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 精読パートにおける貢献:40%
授業内での発表:60% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) この授業は、4回生時に教育史で卒業論文を作成することを念頭に、その基礎的な技能を提供するものです。
教育史で論文を作成する可能性のある人は、積極的に受講してください。

授業の初回は、精読するテキストや個人発表の担当回を決めるので、必ず出席のこと。
(やむを得ない理由で欠席するときは、事前に教員に相談すること)

本や論文を正確に読む、「味わう」のは、あんがい難しいものです。
また、率直に言って、地味な作業です。
ですが、これが出来ると、4回生で卒論を書くときの大きなちからになります。
腰を据えてテクストと向き合う時間を共有できればと思います。 
担当講師についての情報(実務経験)