科目名 |
発達心理学講読 |
担当教員 |
菅 眞佐子 |
クラス |
− |
授業の概要 |
発達心理学の文献を講読する。概説的な入門書の講読から始め、発達心理学の基本的な用語や知識を身につけたうえで、受講生の関心や意欲に応じてより専門的な文献へと読みすすめていく。 |
授業の到達目標 |
発達心理学で扱われているテーマや議論について基本的な知識を得るとともに、各自の問題意識との関連で研究論文の講読に挑戦し、当該研究領域における方法論や現在関心を集めている議論について理解を深める。 |
授業計画 |
概説的な入門書の講読を軸とし、基本的な用語や知識に関する解説を交えながら文献講読に慣れていく。受講生各自の関心の深まりに応じて、より専門的な文献の講読にも挑戦していく。担当部分についてはレジュメを作成して紹介・発表を行い、受講生全員で討論・考察していく。
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション 授業の進め方、担当部分の選択、レジュメ作成の基本 |
2 | 発達心理学の誕生とこれまで |
3 | 乳児期の発達 (1)世界を知りはじめる |
4 | 乳児期の発達 (2)人との関係のはじまり |
5 | 幼児期の発達 (1)今・ここの世界からイメージとことばの世界へ |
6 | 幼児期の発達 (2)自己の育ちと他者との関係 |
7 | 児童期の発達 (1) 思考の深まり |
8 | 児童期の発達 (2)友人とのかかわりと社会性の発達 |
9 | 青年期の発達 (1)自分らしさへの気づき |
10 | 青年期の発達 (2)他者を通して自分を見る |
11 | 成人期の発達 |
12 | 老年期の発達 |
13 | 文化と発達 |
14 | 教育と発達 |
15 | 最終討論とまとめ |
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テキスト・参考書 |
テキスト:藤村宣之編著「発達心理学」ミネルヴァ書房 参考書:授業時に紹介する。また、必要に応じて資料を配布する。 受講生が選択・発表する文献については授業の中で随時選択していく。 |
自学自習についての情報 |
講読するテキストや文献については、自分が担当する部分以外についても必ず事前に熟読し、疑問点やさらに知りたい部分などをあらかじめ自分のなかで明確にして授業に臨むこと。 より詳しい概説書(例:田島信元、岩立志津夫、長崎勤(編)新・発達心理学ハンドブック(2016)福村出版)等を参照して、関心の持てる研究論文を探り、その講読にも挑戦してみるとよい。 |
授業の形式 |
演習形式。原則として受講生各自が担当する部分を決め、レジュメ作成のうえ交替で紹介・発表して、全体で議論・考察していく。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
各自の発表を受けて随時グループディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
試験は行わず、授業における発表準備ならびにプレゼンテーションへの取り組み,全体での討論における参加の程度に基づき総合的に評価する。発表準備や発表プレゼンテーションについては取り組みへの意欲の高さや内容の適切性、討論については積極性や問題把握の的確さならびにオリジナリティ、をそれぞれ重視して評価する。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
発達心理学に関する予備知識の有無は問わない。発達心理学領域における基礎的な知識や理解力を身につけることで、自らの問題意識にもとづき文献を読みすすめていくことの楽しさと充実感を体験してほしい。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
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