科目情報

科目名 漢文学演習Ｂ  担当教員 中木　愛  クラス −  授業の概要 中国の文言小説の読解を通して、漢文訓読の基礎固めを行う。『捜神記』『酉陽雑俎』『閲微草堂筆記』などから動物や幽霊など不思議なできごとを記した短編の文章を取り上げ、和刻本から徐々に白文を用いて読解する。あわせて、そのような文学が生まれた背景を考察し、中国の古典小説（とくに「志怪小説」）の概要について把握する。  授業の到達目標 １．原文を正しく訓読する（白文に訓点をつける、書き下し文を作成する）ことができる。 ２．難解な語句に解釈を施し、説明することができる。 ３．的確な日本語訳を作成することができる。 ４．１〜３に必要な工具書やデータベースを使用することができる。 ５．中国古典における小説（志怪小説）について理解することができる。  授業計画 回 内容 1 ガイダンス（授業のすすめ方、演習資料の作り方など）  2 漢文訓読の基礎事項  3 演習（１）志怪小説を読む［動物の話�@］ 以下の演習では、受講生による発表や討論に加え、適宜関連文献を対照しながら読みを深める。  4 演習（２）志怪小説を読む［動物の話�A］   5 演習（３）志怪小説を読む［動物の話�B］   6 演習（４）志怪小説を読む［動物の話�C］   7 演習（５）志怪小説を読む［龍の話�@］   8 演習（６）志怪小説を読む［龍の話�A］   9 演習（７）志怪小説を読む［龍の話�B］   10 演習（８）志怪小説を読む［龍の話�C］   11 演習（９）志怪小説を読む［幽霊の話�@］   12 演習（10）志怪小説を読む［幽霊の話�A］   13 演習（11）志怪小説を読む［幽霊の話�B］   14 演習（12）志怪小説を読む［幽霊の話�C］   15 まとめ　中国の志怪小説について    テキスト・参考書 テキスト：プリント資料を配付する。 辞書：『角川新字源　改訂新版』（角川書店）、あるいは『全訳漢辞海　第四版』（三省堂）を必ず持参すること。 参考書：二畳庵主人・加地伸行『漢文法基礎』（講談社学術文庫）  自学自習についての情報 演習担当者は、原文（訓点つき）・書き下し文・注釈・現代日本語訳などを記したレジュメを作成し、担当者以外は該当箇所についてよく読み予習しておくこと。  授業の形式 演習形式  アクティブラーニングに関する情報 演習担当者による発表をもとに、受講生全員でディスカッションを行う。  評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） 授業における取り組み全般を評価の対象とする。演習発表や討論のほか、授業内でのコメントシートの記入やレポート作成などの課題を課すこともある。  その他（授業アンケートへのコメント含む） 授業計画は、受講者数や授業の進捗状況によって変更する場合がある。 中国語を履修していることが望ましい。  担当講師についての情報（実務経験）