科目情報
科目名 社会科教育演習IB 
担当教員 中村 翼 
クラス j 
授業の概要 中世における「惣村」として知られ、現在「湖岸集落」として国の重要文化的景観にも指定されている菅浦(滋賀県長浜市)は、1000点を超す古文書を保有していたことでも知られる。
本授業では、この菅浦文書のうちとくに重要なものをセレクトして輪読を行う。 
授業の到達目標 @ 日本史学を研究する上で必要となる史料の基礎的な読解力を身につける。
A 史料に記された内容の背景について理解する。
B 自分自身の視点から独自の歴史観を描きだすことの面白さについて実感する。 
授業計画
内容
1ガイダンス:中世の菅浦とはどんな地域か? 資料の調べ方についてのレクチャー 
2中世荘園関係古文書の研究(1):菅浦文書の輪読@
史料20 寛正2(1461)年菅浦惣置文 (史料番号はテキストに拠る) 
3中世荘園関係古文書の研究(2):菅浦文書の輪読A
史料21 文明15(1483)年菅浦惣荘地下置文 
4卒業研究準備報告 
5中世荘園関係古文書の研究(3):菅浦文書の輪読B
史料22 延徳3(1491)年菅浦地下法度置文 
6中世荘園関係古文書の研究(4):菅浦文書の輪読C
史料3「菅浦訴状具書案」のうち長久元(1040)年太政官符 
7中世荘園関係古文書の研究(5):菅浦文書の輪読D
史料5 永仁6(1298)年菅浦供御人等重申状 
8中世荘園関係古文書の研究(6):菅浦文書の輪読E
史料6 貞応2(1223)年御厨子所目代下文 
9中世荘園関係古文書の研究(7):菅浦文書の輪読F
史料7 永仁4(1296)年蔵人所下文 
10中世荘園関係古文書の研究(8):菅浦文書の輪読G
史料10 建武2(1335)年菅浦住人供御人役誓約状 
11卒業研究準備報告 
12卒業研究準備報告 
13中世荘園関係古文書の研究(9):菅浦文書の輪読H
史料11 嘉元3(1305)年日差・諸川百姓等請文案 
14中世荘園関係古文書の研究(10):菅浦文書の輪読I
史料30 天文11(1542)年菅浦惣村契約状 
15輪読史料の内容に関する総括 
 
テキスト・参考書 テキスト:『菅浦文書が語る民衆の歴史―日本中世の村落社会』(長浜市長浜城歴史博物館) 
自学自習についての情報 報告担当者以外の受講生も事前にテキストを熟読しておくこと。 
授業の形式 担当者を設定し、演習形式で史料の輪読を行う。 
アクティブラーニングに関する情報 受講生の発表とそれに対する質疑応答で授業を進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表内容と授業に取り組む態度を重視する。出席は厳守。1時間の授業時間中で1つ以上の質問をすること。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 社会科教育演習IIBと合同授業。 
担当講師についての情報(実務経験)