科目情報
科目名 英語文学演習II 
担当教員 奥村 真紀 
クラス − 
授業の概要 本授業では、19世紀イギリス文学の代表作の一つ、Emily BronteのWuthering Heightsを通読する。産業革命を成し遂げ、社会的に大きな変化を遂げた英国の歴史的背景や文化に対する理解を深めながら、一人の作家が時代の抱えるさまざまな問題をどのように描いたかを考察する。この作品は非常に難解な文章ではあるが、精緻に読み込むことでその英語表現を理解することを目指す。また適宜参考文献を紹介しながら、文学作品の読み方についても学習する。 
授業の到達目標 文学作品の精読を通じて、舞台となる英国社会や文化、歴史的背景に対する理解を深める。文学作品の英語表現を理解し、解読する。時代を代表する文学作品のテーマを多角的に検証し、受講生独自の作品解釈を目指す。 
授業計画
内容
1イントロダクション (作家の紹介、時代背景) 
2Emily Bronte, Wuthering Heights, pp. 1-27 (前半部・テーマの設定) 
3ditto., pp. 28-45 (前半部・視点の意味) 
4ditto., pp. 46-79 (前半部・登場人物分析) 
5ditto., pp. 80-105 (前半部・シンボリズム) 
6ditto., pp. 106-128 (前半部・時間軸の使い方) 
7ditto., pp. 129-149 (前半部・入れ子細工の語り) 
8中間振り返りとディスカッション 
9ditto., pp. 150-175 (後半部・テーマの設定) 
10ditto., pp. 176-201 (後半部・登場人物分析) 
11ditto., pp. 202-225 (後半部・シンボリズム) 
12ditto., pp. 226-252 (後半部・方言について) 
13ditto., pp. 253-281 (後半部・時間軸の使い方) 
14ditto., pp. 282-300 (後半部・語りの手法) 
15全体のまとめ 
 
テキスト・参考書 Emily Bronte, Wuthering Heights (ISBN: 978-0199541898) テキストはあらかじめ入手しておくこと。参考書、関連書籍については、授業内で改めて指示する。 
自学自習についての情報 授業で紹介する文献などを調べ、期末レポートのためにリサーチを進める。 
授業の形式 演習形式。授業は発表担当者の発表を中心にディスカッションを行う。 
アクティブラーニングに関する情報 毎回の授業では担当者がテーマを決めて発表し、授業内でディスカッションを行う。期末レポートのためのテーマを受講生が独自に設定し、リサーチを進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席および口頭発表 30% 期末レポート 70% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 小説を通読するクラスであるので、一度にまとまった量の英文を読む。毎回の予習は不可欠である。期末レポートや発表のためのリサーチを含めた、授業への熱心な参加を求める。 
担当講師についての情報(実務経験)