科目情報
科目名 生物育成実習 
担当教員  
クラス − 
授業の概要 前期の栽培実習の授業Iに続けて,F棟南側の教材園にて実施する。森林実習、畜産実習などは、水曜日の午後などを利用して日帰りで近隣の実習地を利用する可能性がある。また、漁労に関しての講義を、漁師などから聞くこともあるかもしれない。本学での実習体験などをまとめてレポートを作成する。 
授業の到達目標 前期の栽培実習と同じである。ただし、栽培実習に比べて栽培以外の有用生物を育てるための学習をすることになる。こうした生き物を育てる体験から、生命の大切さや生き物との付き合い方、世話の仕方、愛情の注ぎ方などを体得する。また、成長することの喜びを感じ取るとともに、いのちを育てる心と慈しむ心を涵養し、最終的に教師として子ども達に接するために必要な心の持ち方を習得する。あわせて、環境保全の意義などについても習得する。 
授業計画 栽培の作業は、基本的に栽培実習Tと同様である。最初の15分程度その日の実習について解説した後、F棟南側の教材園にて、作物を「育てる」実習を行う。収穫物がある場合には、調理と試食を行うことになる。最後にまとめの時間を設ける。前期に栽培した作物の組み合わせにより、収穫・試食といった実施内容が変化する。収穫がすべて終了したら、来年度の栽培実習の授業のために、土つくりや耕耘作業を実施する。なお、教材園では、無農薬有機栽培を実施しており、この栽培をするためには前年冬季に大量の有機物投入が必須である。来年度に受講する後輩のために、この作業を心を込めて実施してほしい。また、畜産実習や森林実習では、本学で実施することが難しく、学外の施設を利用することになるので、受け入れ期間の都合によっては、計画を変更する場合がある。

 
内容
1オリエンテーション 
2野菜の収穫、調理、試食 
3講義(日本における畜産業) 
4牧場での見学、体験実習 
5体験実習のまとめ(牧場での学び) 
6講義(日本における漁業) 
7近隣漁港での見学、体験実習 
8体験実習のまとめ(漁港での学び) 
9講義(日本における林業) 
10近隣演習林での見学、体験実習 
11体験実習のまとめ(演習林での学び) 
12圃場の片づけ 
13土つくり 
14圃場の耕耘、整地 
15総括、レポートの作成 
 
テキスト・参考書 必要に応じてプリントを配布する。
参考書として、以下の2冊を上げるので、各自参考にしてほしい。
1. 学校園の観察実験便利帳(日本農業教育学会編、農文教)
2. 農学基礎セミナー 新版野菜栽培の基礎(池田英男・川城英夫編著、農文教) 
自学自習についての情報 授業時に、必要に応じて示す。休日や放課後に圃場にて水やりなどの作業を積極的に行ってほしい。ただし、収穫作業については教員の指示に従うこと。動物飼育の実践として、本学構内に棲み着いているネコやカラスなどを観察するのも良いが、勝手に餌付けなどを行ってはいけない。 
授業の形式 実習が主であるが、その前後や実習中に説明等の講義を入れることになる。畜産実習や森林実習などは、本学での実施が難しいので、学外の施設を利用して実施することになる。受け入れ機関の都合により、計画が変更される場合がある。随時、授業中または教務を通じて連絡を行うので、注意を心掛ける。

 
アクティブラーニングに関する情報 本授業は実習が中心であり、授業に臨んでは自ら考えた上で自主的に行動しなければならない。その結果については、自ら責任を負うことが求められる。すなわち授業自体がアクティブラーニングである特徴を持っている。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業中の態度(真面目に作業に取り組めているか)50%、収穫物の出来具合ならびに教材園の管理状況25%、レポート25%の配分で評価する。実習の授業であるので、8割以下の出席率の学生は単位認定が困難になる可能性がある。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 本授業は、前期の栽培実習と併せて履修すること。前期の栽培実習は月曜日の3・4時限目に設定するが、後期の本授業は月曜日4時限目のみの実施となる。 本授業科目は1単位の科目である。 
担当講師についての情報(実務経験) 京都大学大学院農学研究科において栽培実習を担当した経験を持つ。畜産実習や森林実習では、学外の専門家の話を聞く機会を設けるので、積極的に参加してほしい。