科目情報
科目名 職業指導概論 
担当教員 藤岡 秀樹 
クラス − 
授業の概要 職業指導に関する内容を教育学や心理学、社会学などの視点から概観しつつ、高校職業教育(専門学科)における職業教育やキャリア教育の役割と内容を取り上げる。 
授業の到達目標 我が国の高校職業教育における職業指導に関して、高校教員として進路指導を担当できる能力を身につけることをめざす。具体的には、職業教育及びキャリア教育に関する知識、現在の産業社会の現状に関する知識・情報、高校生に対する進路指導を行う実践力などを身につけること等である。 
授業計画 以下に主要な内容項目を示す。授業の進捗及び履修学生の興味・関心に応じて、内容の順番等を組み替えることがある。
内容
1ガイダンス及び職業指導の定義 
2職業指導の歴史−職業指導から進路指導、そしてキャリア教育への転換
欧米における職業指導の歴史、日本における職業指導の歴史 
3最近のキャリア教育をめぐる状況 
4キャリア・ガイダンスの諸理論 
5キャリア・カウンセリングの諸理論 
6キャリア・カウンセリングの体験実習 
7進路指導・キャリア教育の必要性と現状 
8自己理解のための手立てとしての各種の検査・調査−VPI職業興味検査の実習 
9職業観・勤労観の育成としてのキャリア教育、職場体験実習(中学校)やインターンシップ実習(高校・大学)の意義と課題 
10高校入学者選抜(筆記試験・推薦入試・調査書)の現状と課題 
11大学入学者選抜(センター試験・新テスト・AO入試・高校卒業程度認定試験など)の現状と課題 
12特別支援学校における職業指導・キャリア教育の実践例 
13高校専門学科(工業科・農業科)の教育課程と職業指導・キャリア教育の実践例 
14高校総合学科の教育課程と職業指導・キャリア教育の実践例(「産業社会と人間」など) 
15職業指導概論のまとめ 
 
テキスト・参考書 教科書 吉田辰雄(編)『生徒指導・進路指導論』図書文化 を使用します(必携)
参考書は授業中に紹介します。 
自学自習についての情報 事前に教科書の該当箇所を目を通しておいて下さい。レポート課題を課しますので、自学自習に努めて下さい。 
授業の形式 主に教科書を用いた講義形式で行うが、講義内容によりグループ活動、討議、プレゼンテーション形式もとる。また、キャリアカウンセリングの実習も行う。 
アクティブラーニングに関する情報 調べ学習やグループ活動の時間を講義内で設定し、その成果を報告してもらう。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) レポート提出、講義・討論への参加姿勢・態度、プレゼンテーションの評価・成果を総合して評価を行います。無断欠席や遅刻は減点対象とします。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 将来、高校の工業科や農業科の教員を目指す学生だけでなく、高校普通科や総合学科、小学校、中学校、特別支援学校の教員を目指す学生の皆さんも受講して欲しい。
職業指導・キャリア教育に関する教育雑誌や新聞記事のコピーを配布するので、活用して下さい。
文部科学省国立教育政策研究所生徒指導・進路指導センターのHPにアクセスし、キャリア教育の報告書や提言などを熟読することを勧めます。  
担当講師についての情報(実務経験) 担当者は、キャリア教育学会認定キャリアカウンセラーや学校心理士などの資格を有している。