科目情報
科目名 社会教育特講 
担当教員 片岡 弘勝 
クラス − 
授業の概要 1. 1910年代・1920年代の日本における「社会教育」の公的組織化及びその後の展開(今日の「生涯学習政策」段階を含む)を概観し、歴史的アプローチにより「社会教育」の本質(「社会教育」とは何か)を学ぶ。
2. 学習者・住民主体の学習活動(self―directed learning)と、それを支援する社会教育実践の事例を学び、学習のあり方(学習論)について考察する。 
授業の到達目標 1. 「社会教育」の本質(「社会教育」とは何か)を把握するための視点を説明することができる。
2. 学習者・住民主体の学習活動と、それを支援する社会教育実践について、各々一つ以上の事例を挙げて説明することができる。 
授業計画
内容
1イントロダクション(社会教育のあり方を問う課題意識及び、授業の概要・展開方針の説明) 
2学習者・住民主体の学習活動と、それを支援する社会教育実践の事例・その1・長野県下伊那郡松川町の健康学習 
3学習者・住民主体の学習活動と、それを支援する社会教育実践の事例・その2・「生活を記録する会」及び宇和島市内遊子漁業協同組合の取り組み 
4社会教育実践の実態及び本来的なあり方に関する考察 
5社会教育の歴史的理解・その1・社会教育「発達形態」論 
6社会教育の歴史的理解・その2・1910年代・1920年代(第一次世界大戦後)の公的組織化の動態 
7社会教育の歴史的理解・その3・1930年代・1940年代前半期(第二次世界大戦中期)の状況 
8社会教育の歴史的理解・その4・第二次世界大戦後の教育改革・1950年代・1960年代の展開 
9社会教育の歴史的理解・その5・1970年代の「生涯教育」政策・1980年代以後の「生涯学習」政策の動向 
10学習活動を支援する社会教育職員の専門性(再び、長野県下伊那郡松川町の健康学習の事例から) 
11社会教育の学習論・その1・共同学習の否定の否定 
12社会教育の学習論・その2・上原專祿(歴史学者・思想家)が提起した「生活現実の歴史化的認識」・「課題化的認識」及び、社会教育学習論への援用 
13社会教育の学習論・その3・上原專祿が提起した「地域―日本―世界を串刺しにして把握する」学習方法 
14社会教育にとって地域とは何か(主体的学習の環境条件としての地域のあり方再考) 
15まとめ(社会教育とは何か、主体的学習とは何かに関する考察) 
 
テキスト・参考書 テキストは使用しません。プリント資料を配付して使用します。参考書については、授業中に適宜、紹介します。 
自学自習についての情報 初回に社会教育実践記録や資料に関するプリントを配付しますので、指定された授業日までに事前学習(内容は授業で指示)を行うこと。 
授業の形式 講義 
アクティブラーニングに関する情報 社会教育実践記録の読解や学習論理解に関する課題(配付するプリント資料に即して指定します)について、少人数グループで意見交換する(グループワーク)時間をつくりますので、積極的に活動してください。
 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1) 集中講義ですので、当該日(1日分)の授業内容に関する「感想ノート」(短く簡潔なもので可)(評価割合40%)。
2) 課題レポート(評価割合60%)。 
 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 質疑応答の時間を充分にとり、できる限り双方向形態で授業を進めます。質問・感想・意見等を通して授業に積極的に参加することが望ましい。 
担当講師についての情報(実務経験)