科目情報
科目名 教育心理学特別演習II 
担当教員 藤岡 秀樹 
クラス − 
授業の概要 前半では、小学生の心理発達に関する文献を演習方式で読む。後半は、学力論、教育評価などに関する文献紹介や事例検討、 授業分析などを通して望ましい教育評価や指導のあり方について検討する。 
授業の到達目標 教育心理学、教育評価や学習指導の文献が理解でき、それを教育実践に生かせるようになることを目指す。 
授業計画 前半(第1回〜第11回)は、小学生の心理を取り上げた一冊の本を演習形式で検討する。後半(第12回〜第15回)の学習内容は、受講者の所属専攻や現職教員の授業登録状況を勘案して、取り上げる文献や資料を決定したい。
内容
1オリエンテーション−授業の進め方,教科書の概要,レジメ作成と発表の仕方,担当部分の確定 
2第1部 小学生の生活と発達 第1章 今日の小学生にとっての学校
 授業担当者が報告し,発表の仕方について理解できるようにモデルを提示する。 
3第2章 生活空間から浮かび上がる現代の小学生
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
4第2部 学年による発達の特徴と教育の課題 第1章 1年生−2年生
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
5第2章 3年生−4年生
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
6第3章 5年生−6年生
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
7第3部 子どもらしさを捉える 第1章 心理学は子どもをどのように捉えうるか
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
8第2章 発達段階論と発達理解の新たな展望
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
9第3章 睡眠科学(脳科学)の進歩と子どもの発達的研究の展望
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
10第4章 「実践的な子ども研究」とは?
 院生が発表し,それに基づき全員で討論する。 
11第5章 子どもの権利としての子どもらしさ
 院生が発表し,それい基づき全員で討論する。 
12小学生を対象にした教育心理学の学術論文を配布し,読み解く。 
13小学生を対象とした発達心理学の学術論文を配布し,読み解く。 
14小学生を対象とした学校心理学の学術論文を配布し,読み解く。 
15まとめ−教科書並びに関連論文を通して,小学生期(学童期)の心理的発達について捉え直し,各自の発達観や教育観について検討できるようにする。 
 
テキスト・参考書 前半のテキストは、心理科学研究会(編)『小学生の生活とこころの発達』 福村書店 2009年 を使用する。後半の文献は担当教員が用意する。参考書は必要に応じて、授業中に紹介する。 
自学自習についての情報 テレビや新聞の教育に関する番組や記事をよく読んでください。心理学との関係を見いだすことが
できる内容も多いです。  
授業の形式 前半は、受講生が興味・関心のある章を選び、報告する。単に教科書の内容を報告するだけでなく、関連する文献や資料も読み込み、紹介をして頂く。後半は、受講者の希望や属性、修論テーマなどと関係の強い文献や実践報告等を選び、討論を中心とした授業にしたい。 
アクティブラーニングに関する情報 演習なので,報告担当者のみならず,参加者全員が討論に参加することを前提とする。報告担当者は,指定文献以外に関連する文献にも
できるだけ多くあたり,レジュメ等に引用して欲しい。授業担当者も,関連する重要文献や資料を適宜配布する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表とレポートによる評価を行う。出席状況も加味する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 積極的にディスカッションに参加して頂きたい。心理学専攻以外の院生(とりわけ現職・元職教員)の受講を積極的に歓迎したい。 
担当講師についての情報(実務経験)