科目名 |
臨床心理学特別演習 |
担当教員 |
森 孝宏 |
クラス |
a |
授業の概要 |
臨床心理学に関する文献の講読や、受講者が臨床心理学研究の構想の発表を行い、それに対する討論を通して、受講者自身の研究テーマを探索して理解を深める。なお、本授業は教育臨床心理学コースの論文作成に関わる内容であり、受講者の研究内容に沿って、ゼミ形式で行う。 |
授業の到達目標 |
1.臨床心理学における実証的研究の方法論を習得する。 2.先行研究における研究課題の位置づけを明確にして、修士論文に向けた研究テーマを設定する。 3.他受講生の研究にも関心をもち、討論への参加を通して、論理的な思考力を身に着ける。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション:ゼミの年間計画、履修者各自臨床心理学の研究テーマについて発表する。 先行研究の調査法の確認。 |
2 | 教育臨床心理臨床におけるAttachment理論について学ぶ。 |
3 | 教育臨床心理臨床におけるMentalization理論について学ぶ。 |
4 | 臨床心理学研究に必要な方法論を再確認する。 |
5 | 選んだ質問紙法や半構造化面接などの研究手段の限界を確認をする。 |
6 | 調査対象と研究仮説実証の整合性を確認する。 |
7 | 各自の研究テーマについて、問題点を討論する。 |
8 | 全体での中間発表。 |
9 | 中間発表で指摘された問題点や改善点についての検討をする。 |
10 | 追加すべき先行研究の検討をする。 |
11 | 研究結果の検討を再確認する。 |
12 | 研究の考察をさらに深める。 |
13 | 再度先行研究を調査し、結論や考察との比較検討を深める。 |
14 | 研究のまとめをする。 |
15 | 研究の今後の発展について議論し、今後の研究計画を再設定する |
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テキスト・参考書 |
参考書:「Cambridge Handbook of Psychology, Health and Medicine, 3rd Ed.」Carrie Llewellyn et al編、Cambridge University Press 2019, ISBN978-1316625873 「Handbook of Mentalizing in Mental Health Practice, 2nd Ed.」A.W. Batemann and P. Fonagy著, Amer Psychiatric Pub Inc 2019, ISBN978-1615371402 「Attachment Theory in Practice」S.M. Johnson著, Guilford 2019 ISBN978-1462538249 「APA Handbook of Clinical Psychology」J.C. Norcross et al著、Amer Psychol Ass 2016, ISBN978-1433821295 |
自学自習についての情報 |
各自の研究テーマに関する先行研究の原書論文を講読し、発表準備を行う。 |
授業の形式 |
主に学生自身の選択や指導教員推薦の重要な研究書や論文(英文含む)をテキストにグループワーク。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
各自がテーマを選んで、グループワークにてプレゼンテーションし、ディベートする。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業での発表70%、討論への参加30%により総合的に評価する。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
臨床心理学の専門的知識を前提とするため、学校教育専修・教育臨床心理学コースで修士論文を執筆する院生のみに受講を限定する。将来チーム学校において心理職として、実践力や指導力向上を図る。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
心療内科・精神科医師として長い臨床経験に加えて、パリ精神分析協会派のパリ心身医学研究所、ロンドン・アンナフロイトセンター等での臨床心理学研修を受けている。 |