科目名 |
理科教育特論I |
担当教員 |
中野 英之 |
クラス |
− |
授業の概要 |
反射望遠鏡の作製実習を通して、「ものづくり」と「天文教育」に強い教員を養成する。 |
授業の到達目標 |
到達目標は以下の通りである。 1.基本的な工作器具の使用方法を習得できる 2.天体望遠鏡の構造について理解を深めることができる 3.自ら天体観察会を企画できるようになる |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 工具の使用方法(ボール盤、タップ切りなど) |
2 | 天体望遠鏡の歴史、天体望遠鏡の構造、ものづくりと理科教育、天文教育の現状 |
3 | 反射望遠鏡の設計、反射鏡の研磨(1)砂ズリ作業(♯120) |
4 | 反射鏡の研磨(2)砂ズリ作業(♯220、♯400) |
5 | 反射鏡の研磨(3)砂ズリ作業(♯800)、ピッチ盤研磨(ピッチ盤の作成) |
6 | 反射鏡の研磨(4)ピッチ盤研磨(研磨作業) |
7 | 反射鏡の研磨(5)ピッチ盤研磨(研磨状態の確認) |
8 | 反射望遠鏡の設計 |
9 | 反射望遠鏡の作製(1)鏡筒部の作製 |
10 | 反射望遠鏡の作製(2)斜鏡金具の作製 |
11 | 反射望遠鏡の作製(3)架台部の作製 |
12 | 反射望遠鏡の作製(4)組み立て作業 |
13 | 反射望遠鏡の作製(5)光軸調整および完成した天体望遠鏡を用いた地上の風景の観察 |
14 | 暦の読み方、天体観察会の企画方法、天体望遠鏡の操作実習 |
15 | 作製した反射望遠鏡の品評会、天体観察会 |
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テキスト・参考書 |
天体望遠鏡については多数の書籍が出版されているので、自分に合ったものを探すこと。誠文堂新光社からは多数の良書が出版されている。授業開始時にプリントを配布する予定である。 |
自学自習についての情報 |
受講者は、毎時間に行う工程をポートフォリオにまとめることとする。各回で学習する技術的概念について各自で詳しく調べることが望まれる。 |
授業の形式 |
講義・実験・実習・発表 |
アクティブラーニングに関する情報 |
作製の過程で活用課題的な問いかけを行う場合がある。班活動での議論や試行錯誤を通して課題の解決を行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
作製した望遠鏡の完成度、ポートフォリオ等を総合的に判断して評価する。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
15回の授業全ての授業時間を用いて、反射望遠鏡を1から作製する全国的に見ても極めて稀有な授業です。これまでに約100名が望遠鏡を完成させました。理科が専門でない受講生にも丁寧に指導しますので心配はいりません。ただし、ある程度の忍耐力は必要です。世界に1台だけのオリジナルの天体望遠鏡を作製して下さい。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
東京都稲城市教育委員会主事、獨協埼玉中学高等学校教諭 |