科目名 |
保健体育科教育特論I |
担当教員 |
井谷 惠子 |
クラス |
− |
授業の概要 |
体育科教育の制度,理念,カリキュラムなど基本的事項について,日本と海外、主に北米を比較しつつ概観した上で,体育カリキュラムの構成と内容について,国内外の資料をもとに検討する.今回主として取り扱うものは,アメリカにおける多様な体育カリキュラムの理念と内容に関する資料,及び海外のいくつかのナショナルカリキュラムやスタンダードに関する資料である. |
授業の到達目標 |
体育科教育の制度,理念,カリキュラムなど基本的事項について,日本と北米とを対照しながら基本的理解ができる.体育カリキュラムのあり方について,カリキュラム理念,学習者の多様性,社会的文化的視点から,批判的に検討できる. |
授業計画 |
提示した資料をもとに概要を理解し、意見交換を行うとともに、決められたテーマについて分担発表を行う
回 |
内容 |
1 | 日本とアメリカの教育・体育:教育制度・教育課程 |
2 | 日本とアメリカの教育・体育:教育改革の進行 |
3 | 日本とアメリカの教育・体育:体育の危機 |
4 | 日本とアメリカの教育・体育:体育のカリキュラム |
5 | アメリカを中心とした代表的な体育カリキュラムに関する検討:フィットネス教育 |
6 | アメリカを中心とした代表的な体育カリキュラムに関する検討:運動教育 |
7 | アメリカを中心とした代表的な体育カリキュラムに関する検討:TGFU |
8 | アメリカを中心とした代表的な体育カリキュラムに関する検討:フィジカルリテラシー |
9 | 海外のナショナルカリキュラム・スタンダードに関する検討:カナダ |
10 | 海外のナショナルカリキュラム・スタンダードに関する検討:イギリス |
11 | 海外のナショナルカリキュラム・スタンダードに関する検討:フィンランドなどその他の事例 |
12 | 体育カリキュラム研究の新たなアプローチについての検討:諸外国の体育カリキュラムからみたカリキュラム理念 |
13 | 体育カリキュラム研究の新たなアプローチについての検討:体育カリキュラムと競争・協同のポリティクス |
14 | 体育カリキュラム研究の新たなアプローチについての検討:体育カリキュラムとジェンダーポリティクス |
15 | 体育カリキュラム研究の新たなアプローチについての検討:日本の体育カリキュラムの課題 |
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テキスト・参考書 |
<参考書> 「体力づくりからフィットネス教育へ−アメリカの体育教育と身体づくりへの責任−」井谷惠子(明石書店)2005 「批判的教育学と公教育の再生」マイケル・W・アップル他(明石書店)2009 他,適宜資料配布 |
自学自習についての情報 |
授業ごとに、参考とする文献や資料を紹介し、学修を深めるためのガイドを行う |
授業の形式 |
討議、研究発表、授業研究実習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
ジグソー学習、ブレインストーミング+KJ法、ディスカッション、ミニプロジェクトなど、グループによる協働的な学習を活用しつつ、 汎用的な能力の向上を目指す |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席の状況(75%以上の出席)、レポートの提出、発表の状況 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
協同学習など新たな学力観に基づいた学習方法を授業の中により多く取り入れ、その中で体育科教育の理念と実践の往還が繰り返されるように工夫をする。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
担当教員は15年以上の学校教員経験があり、新たな教育課題とともに実践的な課題を重視して授業を進める。 |