科目名 |
学校保健特論II |
担当教員 |
森 孝宏 |
クラス |
− |
授業の概要 |
学校保健における最重要項目のうち、本年度は摂食障害について、2019年発行の最新の原書テキストから、国際的に最新の知見を学んでいく。摂食障害を例に学びを深めるが、学びを通して広く学校精神保健分野に応用できるように実践力を高めるようにしていく。 |
授業の到達目標 |
1.児童生徒あるいは教職員の身体について学校保健に必要な評価ができる。 2.摂食障害の診断と治療において、国際的にも最新最高水準の現状を理解し、学校で支援者として必要十分な活動ができる。 3.学校精神保健において、主体的に学び続ける姿勢を獲得し、周囲の教職員を指導できるエキスパートになる基礎を構築する。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション:What is Eating Disorders?、Minding Body |
2 | Eating Disorders as Clinical Examples of Impaired Mentalizing |
3 | Eating Disorders and Mentalizing |
4 | Mentalizing is a Virtue for the Therapist |
5 | Specific Challenges Working with Eating Disorders |
6 | Structure of Treatment |
7 | Psychoeducation in Groups |
8 | Text as Tools |
9 | Group Therapy |
10 | Working with Families |
11 | Training and Suepervision |
12 | Working with Staff and Patients in an Inpatient Unit |
13 | Implementing Mentalizing and MBT-ED |
14 | Mentalizing in Wider Contexts |
15 | A Social Body, まとめ |
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テキスト・参考書 |
Text:「Hunger, Mentalization-based Treatments for Eating Disorders」 by Paul Robinson et al, Springer, ISBN978-3319951195 References:「The DBT Solution for Emotional Eating」by Debra L. Safer et al, Guilford Publishing, ISBN978-1462520923 「Eating Disorders and Obesity in Children and Adolescents」by Johannes Hebebrand et al, Elsevier, ISBN978-0323548526 「The Psychology of Eating Disorders」by Christine L.B. Selby, Springer ISBN978-0826155016 |
自学自習についての情報 |
テキスト原書講読のため、担当を決める都合上、初回授業出席できない場合には、初回授業の事前に必ず申し出て、担当部分の割り振りを受けることが求められる。初回授業欠席にもかかわらず事前相談なしに授業2回目以降からの受講は認めない。 自分が発表する授業日にやむなく欠席する場合には、他の学生と発表順番を交代してもらうように自分で連絡しなければならない。 |
授業の形式 |
原書講読、討論、事例検討 |
アクティブラーニングに関する情報 |
原書部分の抄訳レジメを担当学生が発表する。受講学生は討論に主体的に参加できるよう、図書館の和洋参考書等で事前学習を深める必要がある。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
抄訳発表(70%)、討論参加(30%)。期末試験は行わない。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
積極的に学校保健学のトピックス学習に取り組んでいこう。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
元九州大学医学部心療内科内分泌研究班(摂食障害グループ)、元パリ大学都市国際病院思春期青年期精神科(摂食障害病棟・外来)留学(フランス政府給費留学生)、公立病院心療内科医長として年余に摂食障害患者治療に携わった。ロンドン・アンナフロイトセンターで思春期メンタライゼーション準拠療法の訓練を受けている。 総合教育センターでの教育相談における摂食障害の経験を紹介しながら、児童生徒学生理解を深めて、学校保健に関連する指導力実践力を高める必要性を強く感じている。 |