科目名 |
英語科教育教科内容論IV |
担当教員 |
児玉 一宏,奥村 真紀 |
クラス |
− |
授業の概要 |
本授業は、英米文学および言語学を専門分野とする二名の教員が担当し、理論と実践を結ぶ教育課程の構造を強化することを目的とする。英米文学および言語学の研究成果を英語教育に還元することを主たる目的とするとともに、英語教師としての専門性の強化にも努めたい。英米文学分野の授業では、より国際的な視野をもって世界言語としての英語を実践的に使用するための、異文化理解を通した英語教育のあり方を探る。様々な国の歴史や文化に対する理解を深め、他者の考え方や視点を自分の中に取り入れることで、異なる文化を尊重する姿勢を身につけられるよう、充実した英語テキストや視聴覚材料を通じて、多様な視点を提示する。英語学分野においては、言語としての英語をよりよく理解するうえで有益な文法・語法・構文に関する知識の習得とその活用の仕方を考究する。また、受講生自らが英語科教育へ活用・応用を試みることができるように、適宜「考えるヒント」を示すとともに、理論と実践の往還の視点に立ち、受講生の主体的な学びを支援したい。 |
授業の到達目標 |
言語とは他者とのコミュニケーションのツールであり、他者の文化を尊重しつつ、自国の文化を発信するための主要な手だてである。英米文学分野の授業では特に英語圏の文化に見聞を広め、主体的に差異を認めるための英語教育のあり方を考察する。生徒の読解力を伸ばす効果的な教育実践の方法論を学習し、英語の読解指導に活用することができるようになる。英語学分野では、英語学研究の知見を学習し、英語の構文・文法・語法指導に活用できることができるようになる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 導入 |
2 | 第2回から第8回までの担当者:奥村 映画・ニュースを通しての異文化理解@アメリカの社会 |
3 | 映画・ニュースを通しての異文化理解Aアメリカの文化 |
4 | 映画・ニュースを通しての異文化理解Bアメリカの歴史 |
5 | 映画・ニュースを通しての異文化理解Cイギリスの社会 |
6 | 映画・ニュースを通しての異文化理解Dイギリスの文化 |
7 | 映画・ニュースを通しての異文化理解Eイギリスの歴史 |
8 | 前半のまとめ |
9 | 第9回から第15回までの担当者:児玉 英語の構文・文法・語法研究と授業実践に向けて |
10 | 課題研究@:構文知識の活用 |
11 | 課題研究A:文法知識の活用 |
12 | 課題研究B:語法知識の活用 |
13 | 課題研究C:英語の論理・発想 |
14 | 課題研究D:学習英文法の発展的研究 |
15 | 後半のまとめ |
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テキスト・参考書 |
・奥村担当分の参考書および自学自習用テキスト: 授業内で指示する。
・児玉担当分の参考書および自学自習用テキスト: 講義資料をプリントにして配布する。 参考書、文献については授業中に指示する。 |
自学自習についての情報 |
各担当者から指示されたように授業の予習を行うことで、テーマや教材に対する問題意識を高め、各自の問題点を明確にして授業に臨む準備をする。また、適宜、自学自習用テキストを用いて基礎知識の確認を行うとともに、参考書や他の文献を活用して授業内容の定着を図る。 |
授業の形式 |
講義と演習。特に演習の時間には、口頭発表や全体討論だけでなく模擬授業なども含めた実践に資する指導を一層重視し、受講生の継続的で主体的な学びに繋がる授業運営を展開したい。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループ・ディスカッションおよび全体討論を行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
成績評価は授業への参加態度と口頭発表(40%)および学期末のレポート提出(60%)に基づく。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
単位修得には授業の準備を含め相当な努力と熱意が必須。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
高等学校での教育実践を踏まえて、受講者に教育現場での指導に資するポイントを効果的に教授できるように努めたい。 |