科目情報
科目名 多様な授業形態の実践と課題 
担当教員 佐々木 真理,冨永 吉喜,林 明宏,辻 元弘 
クラス b 
授業の概要 児童・生徒の学力形成に資する効果的な指導形態の在り方についての歴史的・理論的な理解を深める。その上で、小学校、中学校、高等学校の協力校を事例としてその実際の授業形態を実地に分析するフィールドワークを通して効果的な指導形態の実際と課題を理解する。そしてフィールドワークの成果を踏まえてそれぞれのテーマに従って事例研究を行い、的確な授業形態を編成し運用できる能力を養う。その上でワークショップを行い、効果的な授業形態の検討を行う。 
授業の到達目標 児童・生徒の学力形成に資する効果的な指導形態の在り方について歴史的・理論的な理解が深まる。
実際の授業形態を実地に分析するフィールドワークを通して効果的な指導形態の実際と課題を理解できる。
事例研究を行い的確な授業形態を編成し運用できる能力を身に付ける。 
授業計画
内容
1オリエンテーション 多様な授業形態の実践と課題
 オリエンテーションとして、まず授業の前回概要と授業計画を紹介し、本授業の具体的イメージを受講生が持てるようにする。次にわが国における多様な授業形態の実践と課題について問題提起を行う。 
2わが国における授業形態の変遷と分類
 わが国における授業形態の研究及び実践の変遷を,諸外国の授業形態の研究及び実践の影響と関連させながら,歴史的に概観する。また,わが国における主要な授業形態を,諸学説を基づいてその形態・機能・適用に応じて分類した上で、系統的に整理してそれぞれの特徴、長所、短所等について詳述する。 
3授業の記録と分析の手法
 フィールドワークで行う授業の記録の種類と方法について解説する。授業分析の種類と方法について概説し,それぞれの方法の特徴を知らせる。 
4フィールドワークの準備および課題別グループ分け
 フィールドワークの準備について説明する。
 受講生を課題別グループ(授業形態グループ,体験型教科外領域グループ)に分ける。 
5フィールドワーク1(前半):中学校訪問
 小中一貫教育を実施する中学校を訪問する。
 学級の参観・担任教員等へのインタビューを行う。
 観察参加・記録を中心とした資料の収集を行う。  
6フィールドワーク1(後半):中学校訪問
 小中一貫教育を実施する中学校を訪問する。
 学級の参観・担任教員等へのインタビューを行う。
 観察参加・記録を中心とした資料の収集を行う。  
7フィールドワーク2(前半):中学校訪問
 アントレプレーナ教育を実施する中学校を訪問する。
 学級の参観・担任教員等へのインタビューを行う。
 観察参加・記録を中心とした資料の収集を行う。  
8フィールドワーク2(後半):中学校訪問
 アントレプレーナ教育を実施する中学校を訪問する。
 学級の参観・担任教員等へのインタビューを行う。
 観察参加・記録を中心とした資料の収集を行う。  
9事例研究(前半)−効果的な授業形態の検討−
 フィールドワークの記録をもとにして,訪問校別に効果的な授業形態について検討する。 
10事例研究(後半)−効果的な授業形態の検討−
 ワークショップ形式で発表・報告し,その内容についての交流・討論を行う。 
11事例研究のまとめ
 前時に実施した事例研究のワークショップに関して,理論的アプローチ・実践的アプローチからまとめを行う。 
12授業シミュレーション1
 これまでの学習をもとに,効果的な授業形態の編成についてシミュレーションを行い,その成果をワークショップ形式で,受講生間で交流する。 
13授業シミュレーション2
 前時に引き続き,効果的な授業形態の編成についてシミュレーションを行い,その成果をワークショップ形式で,その成果を受講生間で交流する。 
14授業シミュレーション3
 前時に引き続き,効果的な授業形態の編成についてシミュレーションを行い,その成果をワークショップ形式で,その成果を受講生間で交流する。 
15多様な授業形態の課題
 授業形態に関する知識やフィールドワーク・事例研究・授業シミュレーションの成果をまとめる。
 実地の授業におけるいろいろな授業形態の適用について考察し,課題意識を持つ。最終レポートを作成する。 
 
テキスト・参考書 テキスト類・参考文献は随時紹介する。また,授業プリントを講義者で準備する。 
自学自習についての情報 授業中に宿題として課題を課す 
授業の形式 講義と演習 
アクティブラーニングに関する情報 グループ討論を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業の内容に関する課題のテストまたはレポート,およびフィールドワークの記録,事例研究ワークショップ・授業シミュレーションワークショップの発表の課題により行う。平常点(出席状況・授業態度など)を重視する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 多様な授業形態の実践と課題a・b・cは同一の内容である。
重複して履修しないこと。
 
担当講師についての情報(実務経験) 滋賀県公立中学校教員(技術・家庭)1979〜1997
滋賀県総合教育センター研究員(滋賀県教育委員会)1997