科目情報
科目名 学校事務と学校財務 
担当教員 竺沙 知章 
クラス − 
授業の概要 本講義は、教育行政、学校経営を進めていく中での学校事務の役割、重要性を明らかにし、教育行政、学校における組織経営を強化していくための方策を探ることを目的としている。特に学校財務に焦点を当て、学校づくりをより豊かにするための予算の編成や執行、評価のあり方について探求していく。 
授業の到達目標 ・教育行政・教育財政と学校事務・学校財務の制度について理解すること
・学校経営における学校事務の役割について理解すること
・学校づくりを促進する学校財務のあり方について理解すること
・教育行政、学校経営を進めていく際の教育職員と行政職員との協働について理解し、実践していく力量を身につけること
 
授業計画
内容
1オリエンテーション:全体概要と本授業の方法、到達目標の説明、課題の整理を行う。学校事務、学校財務に関する課題について問題提起を行う。 
2教育行政と学校事務に関する制度:地方教育行政の組織及び運営に関する法律、学校教育法を踏まえながら、教育行政制度における行政と学校との関係について考察する。特に教育委員会事務局と学校事務との関係に焦点をあてて、現状と課題について検討する。 
3学校事務の共同実施:学校事務の共同実施の仕組みとその運営について、先進的な自治体の制度を検討することを通じて、学校事務の強化、学校や教育委員会の組織力の向上のあり方について考察する。 
4学校経営と学校事務:学校経営における学校事務の役割について考察する。特に、教育と事務との関係、教員と事務職員との協働のあり方に焦点をあてて、現状と課題について検討する。 
5教育財政と学校財務に関する制度:自治体の財務要綱などを基にしながら、教育財政と学校財務の制度について理解を深め、その関係のあり方について考察する。特に教育委員会から学校への予算配当のあり方や学校の裁量権について検討する。 
6特色ある学校づくりと学校事務:特色ある学校づくりを進めるための学校経営のあり方、その中での学校事務の役割について考察する。各学校において、教育を豊にするための取り組みについて検討する。 
7学校における財務マネジメント:学校においてどのような財務マネジメントを展開していけばよいのか、実態を踏まえながら、その課題について考察する。 
8京都市における学校事務支援室:京都市に設置されている学校事務支援室の組織、役割、具体的活動内容について検討し、学校事務を強化する方策について考察する。 
9事例研究(1):勤務している自治体の教育財政、学校事務・学校財務の現状と課題について情報収集を行い、現状と課題について検討する。 
10事例研究(2):勤務校における学校事務・学校財務の現状と課題について検討し、その改革方策について協議を行う。 
11演習(1):勤務校を事例に、特色ある学校づくりを目指した予算書づくりを行う。 
12演習(2):勤務校を事例に、特色ある学校づくりを目指した予算書づくりを行う。 
13演習(3):作成した予算書を報告し、協議を行う。 
14演習(4):予算書づくりを踏まえて、勤務校における財務マネジメントについて検討し、現状と課題について協議を行う。 
15講義のまとめ:授業を振り返り、これからの教育行政・教育財政と学校事務・学校財務のあり方について協議を行う。 
 
テキスト・参考書 随時紹介する。 
自学自習についての情報 事前に、授業内容に関する法令関係について予習をしておくこと。その他、授業内容に関する情報をインターネット等により収集しておくこと。
事後に、授業内容を振り返り、授業内容に関する現状と課題について整理しておくこと。その他、授業において具体的に指示をする。
 
授業の形式 講義、事例研究、演習により行う。 
アクティブラーニングに関する情報 後半にグループワークを行い、最終回に事例研究発表を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業における参加度(発言の内容や頻度など。10%) 演習において作成する予算書の内容(30%) レポート(60%)
これからの学校事務、学校財務のあり方を展望できているかどうかにより評価を行う。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 教員と事務職員との連携を進めていけるように、授業内容を工夫していきたい。 
担当講師についての情報(実務経験)