科目名 |
地球・生命・環境と人間 |
担当教員 |
滋野 哲秀 |
クラス |
− |
授業の概要 |
21世紀は「環境と生命の世紀」といわれている。18世紀の中頃からの産業革命により発展してきた社会は、地球温暖化、資源枯渇、環境保全などの問題に直面し、グローバル化の進展や国際社会の多様化・多極化の中で「持続可能な社会」への転換が求められている。本講義では、環境、防災、生物多様性、気候変動、エネルギー、国際理解などの学習を一過性の取り組みに終わらせるのではなく、総合的・計画的な取り組みとして学校の教育課程にどのように位置づければよいのか、学校づくりの視点からその基盤となる組織的な環境教育等の在り方を考える。 |
授業の到達目標 |
・地球・生命・環境の成り立ちと人間の立場を理解し、「持続可能な社会」を実現できるような児童生徒を育てる教育が実践できる教員の資質や能力を身につける。 ・学校において、教育活動全体を通じて各教科間の関連に配慮しながら社会に開かれた教育課程を編成し、総合的な取り組みを進めることができる指導力を身につける。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 持続可能な社会とは、その目的達成に向けてのアプローチとは。地域における優先課題やこれまでの学校の取り組み、地球環境問題など「持続可能な社会とは何か」について議論し共有化を図る |
2 | 私たちがめざす持続可能な社会と環境の保全 -SDGsの推進が求められる背景とは- |
3 | 教育基本法、学習指導要領におけるSDGsについて |
4 | SDGsを教育課程ににどのように位置づけるのか@ 地球温暖化問題について |
5 | SDGsを教育課程ににどのように位置づけるのかA 生物多様性の学習について |
6 | SDGsを教育課程ににどのように位置づけるのかB 気候変動その他の関連する学習について |
7 | SDGsを教育課程ににどのように位置づけるのかC 環境・エネルギー問題の学習について |
8 | 防災についての学習を教育課程にどのように位置づけるのか@ 東日本大震災等 巨大地震について |
9 | 防災についての学習を教育課程にどのように位置づけるのかA 火山災害について |
10 | 防災についての学習を教育課程にどのように位置づけるのかB 大雨、暴風、雷などの気象災害について |
11 | 世界遺産や地域の文化財等に関する学習について |
12 | グローバルな視点で地球の課題を考える。 |
13 | 学校における組織的・先進的な実践事例に学ぶ。 |
14 | 学校の教育課程編成に持続可能な開発目標をどのように反映させるかを議論する |
15 | 受講生が学校全体の環境教育実践指導計画を作成し発表する |
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テキスト・参考書 |
佐藤学ほか「持続可能性の教育 新たなビジョンへ」教育出版 2015 竹内薫監修 「nature科学未踏の知 地球・環境・宇宙」 実業の日本社 2015年、寒川旭著 「歴史から探る21世紀の巨大地震」朝日新聞出版 2013、鎌田浩毅著「地球は火山がつくった」岩波ジュニア新書 2004、藤部文昭著 「都市の気候変動と異常気象」朝倉書店 2012年、長沼毅著 「生命とは何だろう」 集英社 2013年、山際寿一著 「人類進化論」裳華房 2008年、本川達雄 著「生物多様性」中公新書 2015年、リチャード・A.ムラー 著「文系のためのエネルギー入門」早川書房 2013年、佐藤 真久ほか (著、編)「SDGSと環境教育」学文社 2017年
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自学自習についての情報 |
SDGsについての様々な事例が書籍やWebで公開されている。そうした事例をできるだけ多く読み込み、学校の教育活動にどのように取り組めばよいのか考えてほしい。 |
授業の形式 |
様々な事例をもとに、講義と受講生同士の議論を行いながら授業を展開する予定である |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループワークを中心とした受講生同士のディスカッションや発表、実験を行う |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業の参加状況における積極性(70%)、終了時のレポート(30%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
フィールドワークを取り入れる可能性があります。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
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