科目名 |
中等美術科教育IV |
クラス |
− |
授業の概要 |
この授業では、我が国の中等美術教育の目標が一層深く達成されるよう、教材を工夫し投入するにはどうしたらよいか、グローカル的に地域や学校などの実態を適切に把握してカリキュラム化するにはどうするのか、TからUを基礎にカリキュラム形成力とカリキュラムマネージメント力をつけます。そのため、情報メディアの視点から題材の開発研究を行い模擬授業を試みます。また、教育現場でのフィールドワークを実施して、実践現場で指導の準備(年次計画など)から評価まで運営できる力量を育成します。 |
授業の到達目標 |
(1)学習指導要領(美術科)の全体構造と内容を開発研究的に理解する。 (2)フィールドワーク調査研究などのアクティブラーニングや映像メディア化等の題材研究から、指導内容を深く検討し指導上の留意点を理解する。 (3)学習評価と授業改善の評価はいかにあるべきか、実践的な評価のあり方を把握する。 (4)今日的な多様な美術アプローチの魅力や特徴をいかに教材に生かすか、題材研究を試作(アクティブラーニングして)して深める。 (5)年次・年間カリキュラムを試作して、学習内容の関連と発展を視野に組織していくことができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション 【1.美術教育実践の魅力と意義】 美術科の育てるコンピテンシー(資質・能力)研究として創造力の必要なシーンの分析 |
2 | 分析の書き上げ後、班で発表会 |
3 | 【2.映像メディア表現、エンターテイメントデザイン、各領域のメディア化】情報メディアの教育利用を研究します。 |
4 | 題材研究の計画 @インターネット利用(ビデオ、学習ソフト等)、タブレット、CG、写真、プロジェクション マッピング、空間演出装置としてのメディアなどの試み。A絵や立体に表す表現や デザインや工芸の表現などを教材としてメディア化する試み。選んで班で取り組みます。 |
5 | 題材研究の調査研究・試作 |
6 | 題材研究の完成まで取り組む |
7 | 題材研究の発表 |
8 | 【3.模擬授業】2で開発した方法を含んだ模擬授業を実施する。 計画段階 班で取り組む |
9 | 指導法の準備 |
10 | 模擬授業の実施 |
11 | 【4.フィールドワーク、年次カリキュラムの作成】 中等教育の美術科の授業を見学して、カリキュラム編成など実践的な取り組みを学びます。 |
12 | フィールドワークのまとめ作成 |
13 | フィールドワークの発表会 |
14 | 年次カリキュラムの作成(フィールドワークを生かして) |
15 | 年次カリキュラムの発表会 |
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テキスト・参考書 |
テキスト1:文部科学省、「中学校学習指導要領解説美術編」「高等学校学習指導要領解説 芸術(音楽・美術・工芸・書道)編・音楽編・美術編」(最新版) テキスト2:竹内 博,春日 明夫,長町 充家,村田 利裕 (編) 『アート教育を学ぶ人のために』、世界思想社 |
自学自習についての情報 |
学習指導要領の基本構造についてはテキスト1を教科の理解・指導内容・発達など内容面についてはテキスト2を使い必要となるところの予習の学習に利用します。 |
授業の形式 |
講義・演習・フィールドワーク、教材研究(実習) |
アクティブラーニングに関する情報 |
コンピテンシー(資質・能力)分析はグループ・ディスカッション、映像メディア表現等の教材開発研究は、演習および実習、教育現場のフィールドワーク、カリキュラム作成研究は演習、模擬授業は演習と教育実践へ即応する体験型授業としている。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
コンピテンシー研究(20%)、映像メディア表現等教材開発研究(30%)、フィールドワーク(10%)、カリキュラム作成研究(20%)、模擬授業(20%)の配点です。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
特記事項なし |
担当講師についての情報(実務経験) |
実務経験あり:高等学校の美術科・工芸科を担当。教材開発の魅力を伝え、個々の教育現場に即応することの大切さを伝える。 |