科目情報
科目名 国際教育協力論B 
クラス − 
授業の概要 国際教育協力とは、開発途上国における教育(例えば、学校教育、識字教育、保健教育など)を改善するための援助活動を指す。しかし、このような活動を援助国と被援助国の両方にとって有意義なものにするためには、支援を援助国・被援助国双方にとって有意義なものにするには、現地における文化を理解していることが欠かせない条件である。そのために、援助を受ける側の社会がどのような問題や課題を抱えているのかを知り、国際教育協力がどのようなものであるべきなのかを考える。
開発途上国の中からアフリカについて注目し、その社会・歴史的文脈や文化の多様なあり方を理解する。さらに、個々の研究発表を通して、多様な教育と支援方法についての理解を深化させる。 
授業の到達目標 1.異なる文化に関心を持ち、多角的な視点から理解することができること。
2.アフリカの課題について認識を深め、地域固有の文脈に沿った支援の形を考えられること。
3.国際教育協力のあり方を議論し、構想できるようにすること。 
授業計画
内容
1オリエンテーション(講義の進め方、成績評価についてなど) 
2今のアフリカを知る (1):アフリカの歴史 
3今のアフリカを知る (2):アフリカの経済 
4今のアフリカを知る (3):アフリカと開発 
5今のアフリカを知る (4):アフリカと紛争 
6今のアフリカを知る (5):アフリカの音楽とダンス 
7今のアフリカを知る (6):大学院生による研究の紹介 
8アフリカについて研究する (1):テーマの選定 
9アフリカについて研究する (2):情報の収集 
10アフリカについて研究する (3):情報の整理 
11アフリカについて研究する (4):中間報告とディスカッション 
12アフリカについて研究する (5):発表資料の作成(パワーポイント,ワードなど) 
13研究発表 (1) 
14研究発表 (2) 
15研究発表 (3) 
 
テキスト・参考書 授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報 ニュースや身近な物事を多角的な視点で考えるようにする。
事例となるものをメモしておき、グループ討議で話し、コミュニケーション・シートにも記入する。 
授業の形式 講師によるスライドや映像を多用した講義により、国際協力を実施するにあたってアフリカの基本的な事項についての知識を得る。また、後半は発表を目指した学生同士の討議形式で実施する。 
アクティブラーニングに関する情報 後半は発表を目指したグループ討議を行い、前半で学んだ知識を深化させる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 各講義におけるコミュニケーション・シートトの記入:40%
各講義における議論への参加:20%
各自の研究の発表:40% 
その他(授業アンケートへのコメント含む)  
担当講師についての情報(実務経験) 中部アフリカ・カメルーン共和国の電気も水道もガスもない村で,通算3年間,人類学的な調査をしてきました。
カメルーンの公用語の一つであるフランス語を使って調査をしてました。しかし調査した村では,学校がなくて
フランス語の話せない人たちばかりで,現地の言葉を習得する必要があり,とても苦労したとともに,フランス語
を学べる公教育の重要性についても実感しました。

実際に教育開発を現地で実施し浸透させることは現地の実態を知ったうえでおこなう必要があります。
アフリカの実態についても理解しつつ,国際教育協力のあり方を学んでもらいたいと思っています。