科目情報
科目名 漢文学特講A 
クラス − 
授業の概要 漢詩の規則についての基礎を学び、手引きを用いながら実作も行う。そのうえで歴代の主要な漢詩人と代表作について学び、漢詩の世界への理解を深める。最後は受講者が関心をもった詩人や作品について研究し、紹介する。 
授業の到達目標 1.漢詩の規則について理解し、漢詩の美しさについて形式と韻律の面から説明することができる。
2.唐詩をはじめとする主要な漢詩の名作を読み、漢文学についての理解を深める。 
授業計画
内容
1オリエンテーション・漢詩とは? 
2漢詩の規則(1)近体詩1・韻 
3漢詩の規則(2)近体詩2・平仄1 一句の中での平仄のきまり 
4漢詩の規則(3)近体詩3・平仄2 対応する二句のにおける平仄のきまり 
5漢詩の規則(4)近体詩4・対句 
6漢詩の規則(5)七言絶句の平仄 
7漢詩を作る 
8創作した漢詩の発表 
9漢詩を読む・味わう(1)作者と制作年代 
10漢詩を読む・味わう(2)詩句の用例と典故 
11漢詩を読む・味わう(3)鑑賞と研究 
12漢詩を調べる(1)作者と制作年代 
13漢詩を調べる(2)詩句の用例と典故 
14漢詩を調べる(3)鑑賞と研究 
15予備・まとめ 
 
テキスト・参考書 テキスト:吉川幸次郎・三好達治『新唐詩選』(岩波書店)
参考書:本間洋一『王朝漢詩叢攷』(和泉書院)、市川桃子編『幕末漢詩人杉浦誠『梅潭詩鈔』の研究』(汲古書院)、藪敏裕『『毛詩』の文献学的研究―出土文献との比較を中心に―』(汲古書院)等。
辞書:小川環樹ほか『角川新字源 改訂新版』(角川書店) 
自学自習についての情報 テキストのほかに『一海知義著作集 7〜9』(藤原書店)も参考になる。その他、自学自習のための参考図書は授業中に紹介するので、可能なものは入手して常に参照し、また図書館を活用して読み、幅広い教養を培うように努めること。 
授業の形式 講義形式を主とするが、受講者が資料を読んだり、授業中に発表したりすることもある。 
アクティブラーニングに関する情報 漢詩を作る、漢詩について調べ発表するなど、受講者による主体的な活動も行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平素の授業に対する取り組み(40%)、授業での発表(30%)、レポート(30%)による。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 授業計画は一応の予定であり、受講者の状況に応じて変更する場合がある。なお漢文の理解には中国語の知識が必要である。中国語は1単位だけでもよいので、できる限り履修することが望ましい(この授業と並行しての履修でも差し支えない)。 
担当講師についての情報(実務経験)