科目情報
科目名 地理学特講 
クラス − 
授業の概要 地理学を学ぶ上で欠かせないフィールドワークを事前学習(デスクワーク)と現地実習(フィールドワーク)の両面から学ぶ。
【対象地域】長野県南木曽町妻籠宿、長野県塩尻市奈良井宿、長野県塩尻市の漆工町である木曾平沢
【授業テーマ】現代に息づく重要伝統的建造物群保存地区(中山道宿場町と漆工町)を対象として、その魅力と課題を現地で学ぶ。
【宿泊】奈良井宿(宿場町の重要伝統的建造物群保存地区内にある旅館で2連泊=男女別相部屋)
【宿泊費(2泊4食・税サ込)】20,000円
【交通費】「青春18きっぷ」利用の場合は往復で実質的に約5,000円+南木曽超コミュニティバス往復600円
【事前学習実施日程】2020年4月29日(水・祝)午後、同6月20日(土)午後、同8月8日(土)午後⇒いずれも昼食を済ませて正午開始。
★注意★ この科目は正課の授業です。課外活動等で事前学習を2回以上休まなければならない恐れのある方、現地実習当日に公式戦などが設定される可能性を抱えた方は受講登録を避けてください。また、受講を希望して受講できなかった諸君や宿泊先に迷惑がかかるので、極めて特別な場合を除いてキャンセルは認めません。
【現地実習実施日程】2020年8月20日(木)〜22日(土)
【受講制限あり】受講希望者の数や男女比によって多少前後することがありますが、男子学生12名、女子学生6名(合計18名)を上限とします。これは宿舎の規模による制限です。 
授業の到達目標 ・地域調査に先立つ文献の読解、まとめ方を身につけることができます。
・地形図の読図に慣れることができます。
・集落景観や機能に関する地理学的な観察手法、地図表現手法を身につけることができます。
・2022年からの高等学校地理歴史科における「地理総合」の必履修化に向けて早目に準備することができます。
・小学校生活科および社会科、中学校社会科地理的分野、高等学校地理歴史科「地理総合」と「地理探究」で応用できる「地理的な見方・考え方」を身につけて、児童生徒を「主体的・対話的で深い学び」へ導いていける能力を育成することができます。 
授業計画
内容
1【第1回目相当:事前学習(1)】第1回事前学習会(4月29日):本授業科目の受講ガイダンス、および対象地域の文献要旨をまとめる分担の決定 
2【第2回目相当:事前学習(2)】第2回事前学習会(6月20日、その1):妻籠宿および木曾平沢に関する文献要旨の発表と討論 
3【第3回目相当:事前学習(3)】第2回事前学習会(6月20日、その2):奈良井宿に関する文献要旨の発表と討論 
4【第4回目相当:事前学習(4)】第3階事前学習会(8月8日):現地実習直前の諸連絡と諸注意 
5【第5回目相当:現地実習1日目(1)】中央本線南木曽(なぎそ)駅に8月20日12時25分(名古屋方面から南木曽着12時18分の普通列車あり)集合、南木曽町コミュニティバスで中山道妻籠宿へ移動して重要伝統的建造物群保存地区の観察方法を学ぶ(奈良井宿でのフィールドワークの練習) 
6【第6回目相当:現地実習1日目(2)】妻籠宿を14時12分に発つ南木曽町コミュニティバスで中央本線南木曽駅へ移動し、同駅発14時44分の普通列車に乗って奈良井駅(15時55分着)で下車し、重要伝統的建造物群保存地区である奈良井宿を観察しつつ移動して投宿、その後に翌日のフィールドワークの下見調査 
7【第7回目相当:現地踏査1日目(3)】現地実習1日目の振り返り、および宿舎のご主人・従業員から奈良井宿の歴史や近年の変化のお話をいただく 
8【第8回目相当:現地調査2日目(1)】朝食前に観光客が少ない時間帯の奈良井宿の様子を観察、日中との相違を実感するための予備調査とする 
9【第9回目相当:現地調査2日目(2)】4グループに分けて各グループでAゾーン〜Dゾーンを順に調査(第1グループ:Aゾーン、第2グループ:Bゾーン、第3グループ:Cゾーン、第4グループ:Dゾーン) 
10【第10回目相当:現地実習2日目(3)】4グループに分けて各グループでAゾーン〜Dゾーンを順に調査(第1グループ:Bゾーン、第2グループ:Cゾーン、第3グループ:Dゾーン、第4グループ:Aゾーン) 
11【第11回目相当:現地実習2日目(4)】4グループに分けて各グループでAゾーン〜Dゾーンを順に調査(第1グループ:Cゾーン、第2グループ:Dゾーン、第3グループ:Aゾーン、第4グループ:Bゾーン) 
12【第12回目相当:現地実習2目目(5)】4グループに分けて各グループでAゾーン〜Dゾーンを順に調査(第1グループ:Dゾーン、第2グループ:Aゾーン、第3グループ:Bゾーン、第4グループ:Cゾーン)
 
13【第13回目相当:現地実習3日目(1)】宿舎において各グループで地図作成作業、必要に応じて補足調査もしくは他グループからの情報収集 
14【第14回目相当:現地実習3日目(2)】中央本線奈良井駅発11時24分の普通列車で木曽平沢駅へ移動し、漆工芸で著名な重要伝統的建造物群保存地区である平沢集落において視察や聴き取り 
15【第15回目相当:現地実習3日目(3)】中央本線木曽平沢駅発13時29分(上下とも)の普通列車に間に合うよう改札前に13時20分集合、現地解散ののち当日夜半(24:00)までに所定の条件で課す事後教育レポート(課題については第3回事前学習会[8月8日]で告示)を電子メールで提出 
 
テキスト・参考書 【教科書】文化庁編(2015)『歴史と文化の町並み事典--重要伝統的建造物群保存地区109』中央公論美術出版、ISBN978-4-8055-0742-1、本体3,500円+税。
この書籍は昨年度の「地理学研究」でも教科書に指定しました。美しい写真を多く含み、資料的にも価値があり、在学中や卒業後に旅行ガイドとしても活用できる一生モノの優れた書籍です。 
自学自習についての情報 事前学習における文献講読と要旨まとめ、地形図読図模擬問題の作成は全て自学自習を要します。 
授業の形式 【事前学習】講義およびゼミ形式の演習
【現地実習】フィールドワークと現地討論 
アクティブラーニングに関する情報 本授業科目は事前学習と現地実習の双方で主体的かつ対話的なアクティブラーニングを取り入れています。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 事前学習と現地実習での取組(出席回数ではなく積極的な参加状況)から総合的に評価します。
受講生数が本学の規準を満たす場合は、それに基づいた成績分布となるよう評価しますが、受講者数が規準に満たない場合はこの限りではありません。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 本授業科目は授業評価アンケートの対象外科目のため特記事項はありません。 
担当講師についての情報(実務経験) 研究論文については、CiNiiやNDL-OPACの著者検索を通じてご覧ください。
主な研究テーマについては「KAKEN香川貴志」で検索してご覧ください。