科目名 |
政治学特論I |
クラス |
− |
授業の概要 |
現在の世界は、グローバリゼーションの帰結として出現した様々な過激な政治運動によって大きく揺れている。本授業では、こうした様々な政治運動の歴史や実状について詳しく考察すると同時に、現在の危機を克服するための手掛かりを得るため、今日の過激な政治現象とも多大な共通点を有するナチズムと先駆的な視角から戦ったドイツ出身の文化哲学者ジークフリート・クラカウアーの言説を検討する。 |
授業の到達目標 |
1.今日の様々な政治現象に関する踏み込んだ知識を得ることができる。 2.現在の政治的変化を批判的に読み解く力を身に付けることができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | イントロダクション |
2 | ナショナリズム論(1) アーネスト・ゲルナーのナショナリズム論 |
3 | ナショナリズム論(2) ベネディクト・アンダーソンのナショナリズム論 |
4 | ナショナリズム論(3) アンソニー・スミスのナショナリズム論 |
5 | 今日のナショナリズム(1) エスノ・ナショナリズムについて |
6 | 今日のナショナリズム(2) 分断されるヨーロッパ |
7 | ポピュリズム(1) ポピュリズムとは何か |
8 | ポピュリズム(2) ポピュリズムの起源 |
9 | ポピュリズム(3) ヨーロッパのポピュリズム |
10 | ポピュリズム(4) ポピュリズムと民主主義 |
11 | クラカウアーのナチズムとの対決(1) ポピュリズムの一形態という先駆的なナチズム理解 |
12 | クラカウアーのナチズムとの対決(2) 没落するワイマール中間層の幻想への逃避 |
13 | クラカウアーのナチズムとの対決(3) ナチズム・プロパガンダの研究 |
14 | クラカウアーのナチズムとの対決(4) 映画を通じてのナチズムを支えたドイツ国民の心理分析 |
15 | 最終考察 |
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テキスト・参考書 |
[参考書]ヤン=ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズム』(岩波書店)レジュメを配布し、参考書を適宜指示する。 |
自学自習についての情報 |
毎回、次回で取り上げる事象を伝えるので、それについてあらかじめ調べておくこと。また授業の後、ポイントを自分で整理すること。 |
授業の形式 |
基本的には講義形式で行う。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
適宜ディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
1.授業への参加態度(50%) 2.課題レポート(50%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
特記事項無し |
担当講師についての情報(実務経験) |
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