科目情報
科目名 社会科教育教科内容論IX 
クラス − 
授業の概要 公民分野の対象となる社会事象の諸課題に対し、社会学という括りが意味を持っているとしたらそれは何か。主としてエネルギー環境教育の場面で展開するにあたって、社会学的なものの見方や考察によって得られる知見が、教科における専門的知識・技能を活かした教材開発やカリキュラム開発にいかに資するのかを検討する。 
授業の到達目標 人は自然をいかに利用してきたのか(環境利用)、その過程でどのような問題を引き起こし(環境問題)、またそうした問題や課題にいかに解決してきたのか(環境運動)を主題とする論文を解題し、環境問題や「環境」という課題の先に見え隠れしつつある社会学的な問いを見つけ、各自が新しい社会システムやライフスタイルのありようを議論する力を身につける。 
授業計画 受講者と相談した上で、取り上げるテーマや順番を変更する場合があります。
内容
1イントロダクション・環境社会学とは 
2環境問題の構造的把握(1)−消費社会論の視点から− 
3環境問題の構造的把握(2)−リスク論の視点から− 
4リスク社会の到来を告げる住民投票運動(1)
−2つの論文を解題し環境問題へのアプローチの仕方について考える− 
5リスク社会の到来を告げる住民投票運動(2)
−2つの論文を解題し環境問題へのアプローチの仕方について考える− 
6リスク社会の到来を告げる住民投票運動(3)
−リスク運動の特徴と生活の立場に立つという発想の違い− 
7大規模開発と地域社会−開発主義をめぐって− 
8「六ヶ所村ラブソディー」を見て考える(1) 
9「六ヶ所村ラブソディー」を見て考える(2) 
10『核燃料サイクル施設の社会学』の講読(1) 
11『核燃料サイクル施設の社会学』の講読(2) 
12『核燃料サイクル施設の社会学』の講読(3) 
13『核燃料サイクル施設の社会学』の講読(4) 
14エネルギー環境教育に対して果たす環境社会学の役割(グループディスカッション) 
15全体のまとめ 
 
テキスト・参考書 前半、授業中に解題する論文については、担当者が配布する。
後半は、舩橋晴俊・長谷川公一・飯島伸子著『核燃料サイクル施設の社会学』(有斐閣選書)を使用する。
また、参考文献や関連資料等については、授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報 授業中の議論を踏まえながら、著書および関連する論文の精読を進める。 
授業の形式 演習 
アクティブラーニングに関する情報 ディスカッションを通じ授業内容の理解を深める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表内容やディスカッションへの参加態度などにより評価します。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) なし 
担当講師についての情報(実務経験)