科目情報
科目名 音楽学特論I 
クラス − 
授業の概要 「音楽学の基礎」音楽学とは音楽を対象とする研究のことである。音楽研究の方法論や分野、歴史などを概観した後、受講者全員で音楽学の分野における文献を講読し討論する。講師は情報の補足や論点整理を行いながら、受講者が先行研究批判の視点や各自の研究の骨格形成に向けての基礎力を身につけてゆくことを目指す。 
授業の到達目標 修士論文執筆に向け、文献検索法・文献講読の方法・論文の構成や書式の分析法・論文批判・資料作成および発表に関わる実践的基礎能力を身につける。 
授業計画
回 内容
1ガイダンス：授業の進め方の紹介と受講者の関心のあるテーマの確認 
2講義：音楽研究とは 
3講義と演習：音楽研究のための資料および情報探索の方法 
4受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「生徒の主体的な学びを実現している教師の実践知」 
5受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「郷土の民謡学習の意義と教材性」 
6受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「探求型音楽学習における教師の指導性」 
7受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「生活場面と音楽との関わりをもとにした音楽鑑賞学習」 
8受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「音楽鑑賞活動における知識構成型ジクソー法の導入」 
9受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「郷土の音楽―その特性と教材性」 
10受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「日系ディアスポラにおける盆踊りレパートリーの形成」 
11受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「大阪に息づく沖縄芸能「エイサー」」 
12受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「学校音楽教育における自文化認識」 
13受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「現代アートプロジェクトと東京「下町」のコミュニティ」 
14受講者の発表に基づく論文講読、討論および講師による補足　論文例)「京都・東九条マダンにおける韓国伝統音楽」 
15総括 論文の条件と構成要素および先行研究批判の方法と批評文の書き方 
 
テキスト・参考書 受講者が選択した論文をテキストとして全員で講読する。参考文献や関連情報は授業の中で適宜紹介する。 ? 
自学自習についての情報 学生は日常的に自らの研究テーマに関連する論文を探して分析的に読み、授業のために要点を示したレジュメを作成し、ガイダンスで示した基準に従い自らの評価と共に発表する。授業後は討論の結果を踏まえて、論文の読み方をさらに深め先行研究の検討を習慣化することによって各自の研究の基礎固めに努めること。 ? 
授業の形式 受講生による演習形式が主体だが、講師は必要に応じて講義・助言を行う。 ? 
アクティブラーニングに関する情報 論文選択・論文分析および論文批判・発表・討論の全てを受講者自身が行う演習である。 ? 
評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） 毎回の発表内容や討論における積極性、期末レポートなどを総合して評価する。 
その他（授業アンケートへのコメント含む） 内容的には受講者の要望や課題意識に柔軟に対応する。 ? 
担当講師についての情報（実務経験）