科目名 |
保健体育科教育教科内容論X |
クラス |
− |
授業の概要 |
1.事例を手がかりに保健体育科教育に必要な学校精神医学を学ぶ。 2.児童生徒学生の指導に必要な学校精神保健について学ぶ。 3.スポーツ精神医学をスポーツに応用することを学ぶ。 |
授業の到達目標 |
1.保健体育授業や学校内での児童生徒の精神状態について正しい判断ができるようになる。 2.児童生徒学生の心と身体の健康増進により保健体育科教育実践力を身に付ける。 3.最新のスポーツ医学に基づいた科学的でエビデンスのある保健体育科教育指導力を向上させる。 |
授業計画 |
初回授業で、プレゼンテーションのためのレジメ作成の担当範囲を割り振るので必ず初回は参加すること。事情で初回が参加できない場合には、担当分野の割り振りを受ける必要があるため、初回授業より事前に担当教員にコンタクトを取り相談することが必要である。
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション、スポーツ精神医学とは。 |
2 | 体育活動における抑うつ状態と運動負荷過剰、ストレス関連障害 |
3 | 体育活動およびふざけによる外傷と精神障害 |
4 | 健全な体育活動のための睡眠衛生 |
5 | ドーピング等の物質関連による健康被害や社会的制裁による精神障害 |
6 | スポーツと賭け |
7 | 性別違和と保健体育 |
8 | 運動部活動と摂食障害 |
9 | 発達障害を持つ児童生徒の運動 |
10 | 青少年のスポーツで考慮すべき問題 |
11 | 大学生運動選手に見られやすい問題と対策 |
12 | スポーツ傷害やスランプからの復帰促進のための心理教育的支援 |
13 | 現役運動選手引退に伴う問題に対する支援 |
14 | 運動部活動と自殺予防 |
15 | スポーツ精神医学のまとめ |
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テキスト・参考書 |
テキスト:事例資料は配付または論文検索等の紹介をする。 参考書:「スポーツ精神医学改訂第2版」日本スポーツ精神医学会編 診断と治療社 ISBN978-4787823571 「女性アスリートの教科書」須永美歌子著 主婦の友社 ISBN978-4074325092 「スポーツ精神生理学」 山崎勝男監修 西村書店 ISBN:978-4890134298 「基礎から学ぶスポーツの心理学」佐々木万丈著 勁草書房 ISBN978-4326251346 「Manual of Sports Psychiatry」International Society for Sports Psychiatry, Routledge ISBN978-0415792509 「The Exercise Effect on Mental Health」Henning Budde,Routledge ISBN978-0815348863 |
自学自習についての情報 |
抄読担当部分は、発表の授業前にレジメを作成し、授業前日までには担当教員へメールの添付ファイルで必ず送付することが求められる。間に合わない場合は、授業当日必要部数印刷し持参しなければならない。 |
授業の形式 |
当該分野担当学生による発表により全員で討論する形式の授業である。 プレゼンテーションにより教科内容論の実践を深める。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
紹介された論文や事例報告(適切な邦文事例がない場合は英文事例)の理解とその分野の授業実践により、学生が主体的積極的に授業を運営することになる。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
プレゼンテーションの評価が80%、全授業のディベート状況や口頭試問の評価が20%。 発表担当日の授業欠席では、単位は認定できない。但し学生の間で、発表順番を授業前に変更して代理担当の別分野授業が展開する場合は何ら問題とならない。 ペーパーによる期末定期試験は行わない。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
受講学生の興味や事情に配慮し、それらを極力授業に反映して、できるだけ柔軟に授業を盛り上げていきたい。 そのため初回授業では、学生のニーズを問うので、希望があれば申し出ること。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
総合教育センターや教育委員会で教育相談並びに教育相談担当者スーパーバイズの経験が長い。 摂食障害等を専門にする心療内科・思春期青年期精神科医、臨床心理士、公認心理師。 |