科目名 |
肢体不自由教育 |
クラス |
− |
授業の概要 |
肢体不自由障害とはどのような障害なのかということを、生理学的な面から理解した上で、典型的な3つの障害をとおして理解を深める。また、特別支援学校の肢体不自由児の多くを占める重度・重複障害児について学ぶ。次に肢体不自由児の特別支援学校における教育課程編成について、教育法規、学習指導要領に基づき理解する。肢体不自由児の個別の教育支援計画及び個別の指導計画作成の基礎を理解する。後半は、肢体不自由児に対する姿勢保持、運動、日常生活動作、摂食・嚥下障害、AT、ICT等の指導方法、及び今日的な課題である医療的ケア、訪問教育、医療職を中心とした他職種と連携した指導について学ぶ。 |
授業の到達目標 |
肢体不自由という障害に関する基礎的な知識を系統的に整理して理解することができる。 肢体不自由教育の教育課程編成について、教育法規、学習指導要領に基づき理解することができる。 肢体不自由児の「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」の特徴を理解し作成することができる。 肢体不自由児に対する具体的な指導方法の基礎を理解し、個別の指導計画を作成することができる。 重度・重複障害児の障害の特徴を理解し、指導上必要な基本的な視点を持つことができる。 肢体不自由教育における今日的な諸課題(医療的ケア、訪問教育、他職種との連携)を理解することができる。 |
授業計画 |
※複数教員が担当する授業科目は、各教員が担当する回について分かるように明記してください。(この説明文は削除してください。)
回 |
内容 |
1 | 肢体不自由障害の分類及び3つの典型例をとおした障害理解 |
2 | 正常姿勢・運動発達と肢体不自由障害 |
3 | 重度・重複障害児の身体生理及び心理 |
4 | 肢体不自由特別支援学校の教育課程の編成(学校教育法等の法規より) |
5 | 肢体不自由特別支援学校の教育課程の編成(学習指導要領より) |
6 | 肢体不自由教育における教育支援計画と個別の指導計画 |
7 | 肢体不自由児の教育支援計画及び個別の指導計画作成とアセスメント方法 |
8 | 肢体不自由児の姿勢保持、運動、日常生活動作の指導方法(軽度障害) |
9 | 肢体不自由児の姿勢保持、運動、日常生活の指導方法(重度・重複障害) |
10 | 摂食・嚥下障害の理解と指導方法 |
11 | 特別支援学校における医療的ケアの歴史と法律上の整理及び指導方法 |
12 | 訪問教育の歴史と教育課程及び指導方法 |
13 | 肢体不自由児教育におけるAT、ICTを活用した指導方法 |
14 | 肢体不自由児教育における他職種(特に医療職)と連携した指導 |
15 | 肢体不自由教育における教育課程の編成と指導方法のまとめ |
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テキスト・参考書 |
毎回授業資料をパワーポイント配布資料(4UP)として配布する。参考書は授業時に紹介するとともに、必要に応じて資料等を配布する。 「脳性まひ児の発達支援」木舩憲幸 北大路書房 「絵で見る脳と神経」馬場 元毅 医学書院 「新版 重症心身障害児療育マニュアル」岡田 喜篤(監修)医歯薬出版 「基本のきほん摂食嚥下の機能解剖」阿部 伸一 医歯薬出版 「特別支援学校幼稚部学習指導要領、小学部、中学部学習指導要領、高等部学習指導要領」文部科学省発行 「特別支援学校学習指導要領解説(総則等編、自立活動編)」文部科学省発行 |
自学自習についての情報 |
毎回配布する授業資料及びテキストと参考書で予習・復習に努めてください。 |
授業の形式 |
講義を中心として行います。内容により実技を行います。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
個別の教育支援計画、個別の指導計画の作成やICT・ATに関するアプリケーションの使用体験等を行います。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
「毎回のミニレポート」(30%)中間課題レポート(30%)と試験に代わるレポート(40%)を総合して評価します。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
専門用語が多い授業です。専門用語に関しては参考文献や紹介したHP等を活用した復習をして講義内容の理解を確実なものとしてください。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
公立小学校の特別支援学級(知的)担任として、知的障害児、自閉症児の教育にあたる。京都府立特別支援学校において主に肢体不自由児、重度・重複障害児の教育にあたる。京都府立特別支援学校研究会会長及び全国肢体不自由教育研究会大会実行委員長として研究会活動にあたる。京都府立特別支援学校校長会医療的ケア担当校長として、京都府の医療的ケア体制整備にあたる。 |