科目情報
科目名 聴覚障害児教育総論 
クラス − 
授業の概要 聴覚障害教育に携わる教員に必要な基本的事項について学び、社会自立と社会を担う聴覚障害者の育成に必要な指導と支援の在り方を学習する。 
授業の到達目標 ・聴覚障害教育を学ぶにあたり、基礎知識として必要な障害特性と教育の歴史と現状を理解する。
・発達段階に沿って、聴覚障害教育現場で求められる基本的な資質を養い、教員として求められる姿勢について幅広く考察する。
 
授業計画
内容
1聴覚のふしぎと魅力@
    ・・・・聴覚心理学から 聴覚の幅広いとらえ方 グループワーク
 
2聴覚のふしぎと魅力A
    ・・・・脳で聴く 聴覚と言葉 コミュニケーションのポイント
 
3聴覚障害の基礎知識@
    ・・・・聴覚障害の程度と分類、聴覚伝導路、聴覚障害の代表的疾患・原因など
 
4聴覚障害の基礎知識A
    ・・・・新生児聴覚スクリーニング 中軽度の課題 発達障害・視覚障害・知的障害などとの合わせもった事例とその支援
 
5障害認識と自立活動
    ・・・・自己開示と自己権利擁護意識の発達 若者の「トリセツ」の事例から
 
6補聴器・人工内耳@
   ・・・・補聴器の概要・調整機能と評価、補聴支援システム 人工内耳のしくみ
 
7補聴器・人工内耳A
    ・・・・当事者からのメッセージ
 
8手話について@
    ・・・・聴覚障害教育の歴史を振り返りながら
 
9手話についてA
    ・・・・グループワーク 発表 豊かなコミュニケーションの視点をもつ
 
10聴覚障害児と発達段階の課題@
    ・・・・早期発見と介入 聴覚活用の意義と聴覚学習など 言葉を丁寧に育む
 
11聴覚障害児と発達段階の課題A
    ・・・・学力面や心理面にあらわれる「9歳の壁」の実態とそれを乗り越えるための留意点
 
12聴覚障害児・者と保護者支援
    ・・・・保護者からのメッセージから 支援について考える
 
13聴覚障害児生の教育課程と合理的配慮を考える
    ・・・・指導方法と配慮事項・情報保障の考え方と実践例
 
14特別支援教育のネットワーク
    ・・・・特別支援教育(聾学校・難聴学級・通級教室等)の役割、機関連携
 
15聴覚障害教育ついて・・・まとめ 
 
テキスト・参考書 参考書 「教育オーディオロジーハンドブック」聴覚障害のある子どもたちの「きこえ」の補償と学習指導 大沼直紀監修 ジアース教育新社
参考書 「聴覚障害教育 これまでとこれから」  脇中起余子著 北大路書房
参考書 「聴覚障害児の学習と指導」四日市章 他 明石書店
 
自学自習についての情報 各授業にあたり、事前に提示されたテキストや資料を読み、疑問点や課題意識をもって授業に臨んでください。また、演習やグループワークには積極的に参加し、振り返りの記述も丁寧に行ってください。 
授業の形式 講義形式 
アクティブラーニングに関する情報 適宜グループワーク、ディスカッション、またグループ発表を行う 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加度(20%) 授業内課題(30%) 定期テスト(50%)の総合点で評価する 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 昨年度の受講生は、聴覚・コミュニケーションについての新しい発見や不思議な魅力を受け取ってくださったようで、私も楽しんで授業を行いました。今年度も朝一番ですが、しっかり楽しく主体的に学べる時間にしたいと思います。ゲストスピーカー等、今年度も予定していますので、ご期待ください。 
担当講師についての情報(実務経験) 京都市立中学校難聴学級担任 国語の教科担任 言語聴覚士養成大学・専門学校で「小児聴覚障害」「補聴器・人工内耳」「聴覚検査法」などを担当