科目情報
科目名 障害児教育特論III 
クラス − 
授業の概要 発達障害、特に学習障害の概念、アセスメント方法、指導のあり方について、学校の現状ともあわせて講義する。 
授業の到達目標 発達障害の概念、特に学習障害(読み書き計算障害)を中心に関連する諸概念、アセスメント、教育的指導の特質について、理論モデルを活用して説明できるようになることを目標とする。 
授業計画
内容
1講義ガイダンス;発達障害研究、教育制度の動向、論点など講義全体の概要を知る 
2発達障害と学習障害:関連する用語の整理と学習障害の歴史の概観について知る。 
3学習障害の概念と読み書き障害(dyslexia)の関係について知る。 
42000年以降の米国LD事情について知る。 
5読み書き障害の主要な理論モデルについて知る-音韻意識障害モデルと二重障害モデル 
6読み書き障害の主要な理論モデルについて知る-大細胞障害モデルと小脳障害仮説 
7スクリーニング・アセスメント・診断基準について知る。 
8発達障害をめぐるパラダイム論争―病理的概念か教育的概念か―について知る。 
9障害の併存概念とアスペルガー症候群について知る。 
10ひらがな習得の困難と音韻意識、アセスメントについて知る。 
11漢字習得の困難と漢字指導の原則(常用漢字表の基本)について知る。 
12SKCキッズカレッジの基本理念と指導法について知る。
 
13教育指導の固有性とアセスメントの関係について考える。 
14発達障害児の3つの発達的本質について知る。 
15発達障害児の発達的変化の可能性について考える。 
 
テキスト・参考書 ・発達障害の教育学 窪島務 文理閣 2019
・読み書きの困難を克服する子どもたち、文理閣 2005
・ぼく、字が書けない、だけどさぼってなんかいない、文理閣 2010 
自学自習についての情報 テキスト・参考書にあらかじめ目を通しておくことが望ましい 
授業の形式 受講生の発表、質疑および討議を重視する 
アクティブラーニングに関する情報 受講生のこれまでの経験を踏まえた意見発表、討議を多く取り入れる 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 最終試験(レポート)に60点、授業の中で適宜実施する小テスト(講義への質問、意見など)に40点を配分し、合計点で60点以上を合格とする。
評価は、講義内容の暗記ではなく、批判的に自分なりの視点を持って考察している点を要点とする。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項なし 
担当講師についての情報(実務経験) 小学校教員として勤務。約30年障害児教育に関わる。現在、SKCキッズカレッジ理事の一人として、運営及び学習室指導に関わっている。