科目情報
科目名 人権問題論II 
クラス − 
授業の概要 日本は現在「多文化共生社会」を目指しつつある。しかし、その内実については吟味する必要があるだろう。日本に住んでいる定住外国人は大きく在日朝鮮人と新渡日と呼ばれる中国・ブラジル籍の外国人に分かれる。そうした人々の社会的状況は日本社会の国際化、多文化化のバロメーターでもある。定住外国人の子どもたちは二つの国籍や文化のはざまで、さまざまな困難に直面しながらも、そのアイデンティティを模索し、自己実現を図っている。こうした定住外国人の歴史と現状を学び、日本社会のあり方やそれを支える日本人の考え方や感じ方を問い直すことを外部講師の講演やフィールドワークを通してしていきたい。 
授業の到達目標 「内なる国際化」の問題、多文化共生社会のあり方を考える。 
授業計画
内容
1オリエンテーション 
2日本における「多文化化」の現状:定住外国人とはだれか。 
3在日コリアンの歴史的状況 
4中国帰国者からの問題提起(学外講師の講演) 
5外国籍の人々をめぐる権利と課題
 
6ディベートの準備(あらかじめ設定したテーマでグループ学習) 
7多様化する意識とアイデンティティ 
8ディベート本番(外国人受け入れ政策の是非) 
9ディベート本番(難民受け入れの是非) 
10日本における外国人の教育ー不就学・学力問題ー 
11ヘイトスピーチについて考える。 
12FWオリテ 
13学外研修及び交流 
14事後学習 
15授業まとめ〜日本人、「日本人性」とは何か。 
 
テキスト・参考書 テキストの指定はない。参考書は田中宏『在日外国人』岩波新書、他は授業の時に提示 
自学自習についての情報 外部講師の感想文やFW(フィールドワーク)のレポートをしっかり書くこと。また、ディベートは討論の練習ではなく、調査したものの結果についてまとめるために実施している。ディベートに向けての準備をグループできちんと行うこと。
 
授業の形式 講義、ディベートの準備とその実施、東九条のフィールドワーク、これらについての話し合い。 
アクティブラーニングに関する情報 テーマを決めてディベートを実施するとともに、外国人集住地域でのフィールドワークを実施している。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 中間レポート(外部講師の感想文、フィールドワークのレポートあわせて20%)とディベートへの参加(必須40%)後はふりかえりレポート(40%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 本授業では学外研修を予定している。受講生の予定を聞きながら初回に設定する予定である。7月の土曜日を考えている。 
担当講師についての情報(実務経験) 外部講師は日本語教室の担当者で自身もニューカマーの教員である。全体の担当をする伊藤が運営委員を務める施設にFWする予定。