科目情報
科目名 教育相談実習I 
クラス − 
授業の概要 本授業は、京都市において不登校児童生徒のための特区中学校として設置された洛風中学校に学生ボランティア(洛風パル)として直接参加することで進めていく。
この活動に初めて参加する人を対象とする。 
授業の到達目標 不登校に関わる学生ボランティアとして参加し、不登校や発達障害の児童・生徒に直接接することで、学校生活への適応の問題を抱えた子ども達の理解と対応について、一年間の体験を通して体得する。 
授業計画 本授業は、京都市教育相談総合センター(パトナ)や洛風中学校と連携し、実際には大学外での活動となる。不登校児童生徒と直接触れ合って、一緒に遊んだり話をしたり、学習の補助を行う。
 まず4月に本学においてオリエンテーションを行い、その際に受講登録を行う。その後京都市教育委員会(パトナ)及び京都市立洛風中学校において、具体的な活動や取り組みについて担当者の方からオリエンテーションを行う。
 活動の内容は、洛風パルボランティア活動(中学校での学習補助や休み時間の遊び)である洛風パルとして、週に1回、半日程度で中学校における実際のボランティア活動が中心となる。
 また、ギャザリングという形で、月に1回大学でのミーティングを行う。
内容
1第1回:学内オリエンテーション:ボランティア活動の概要と登録受付 
2第2回:洛風中学校オリエンテーション:登録者全員が洛風中学に集まり、活動開始にあたっての心構えと諸注意について話し合う。 
3第3回:洛風中学での活動1期(約1ヶ月 洛風での活動に慣れて、子どもたちの顔と名前を覚える) 
4第4回:ギャザリング第1回目(活動開始における戸惑いと疑問等について、検討し理解を深める) 
5第5回:洛風中学での活動2期(約1ヶ月 洛風中学でのパルとしての活動に取り組み、子どもとの関係を作る) 
6第6回:ギャザリング第2回目(夏休みまでの活動を振り返り、自分なりに取り組めたこと、課題等を共有し、理解を深める) 
7第7回:洛風中学での活動3期(約1ヶ月 夏休み明けからの子どもの様子を見て、授業での支援や休み時間での関わり) 
8第8回:ギャザリング第3回目(夏休み明けからの子どもたちとの関わりを通し、子どもとの関係の取り方について理解を深める) 
9第9回:洛風中学での活動4期(約1ヶ月 学校行事への参加や学習支援の活動) 
10第10回:ギャザリング第4回目(これまでの活動における課題の整理と、それぞれの取り組みの工夫についての共有) 
11第11回:洛風中学での活動5期(約1ヶ月 個々の子どものニーズに合わせた関わりについて)
 
12第12回:洛風中学での研修会(洛風中学担当者からのこれまでの活動の総括と洛風パルとの意見交換) 
13第13回:洛風中学での活動6期(受験に不安を抱える子どもたちへの支援や交流を深める) 
14第14回:洛風パル体験報告会(受講者一人一人が、この1年の活動について、学んだことの体験報告) 
15第15回:洛風中学での活動7期(年度末、卒業式に向けての子どもたちとの関わり) 
 
テキスト・参考書 特になし、必要に応じて適宜紹介する。 
自学自習についての情報 オリエンテーションにおいて、活動のしおり、留意事項等の資料を配布するので、それを熟読した上で、活動に参加すること。 
授業の形式 京都市立洛風中学校に、週に一日程度、曜日を決めて行ってもらい、生徒たちとともに授業に参加し、一緒に学習をしたり、休み時間には一緒に遊んだりして、子どもたちの成長を支援する。また、学期に1回ほど、全体での研修会及び懇親会を行っている。 
さらに、本学での月1回のギャザリングを中心に、児童・生徒理解のためのミーティングを行い、合わせて教育委員会開催の洛風パル研修会に参加してもらい、実習を中心に行う。 
アクティブラーニングに関する情報 活動全体が、子どもと直接触れ合う実習形式であり、また月に一回のギャザリングでは、グループディスカッションや体験からの学びのプレゼンテーションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 本授業は、教育委員会との共同による活動であり、学生の活動への関わりの態度(遅刻・服装・言葉遣い)や月1回行われるギャザリングへの出席、家庭訪問や洛風中学校での活動の内容、また委員会が行う事例検討会、洛風パル研修会への参加を総合的に判断して評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 将来、教員として学校現場に出たときに不登校をはじめ、さまざまな課題を抱え、悩んでいる生徒は多いのではと思われます。
そのような生徒に直接接してみて、活動をしたい方は、ぜひ受講して頂ければと思います。

 
担当講師についての情報(実務経験)