| 科目名 | 日本教育史 | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | 戦後日本教育史を、社会史と学説史を両輪としながら主題別に概観する。 | 
 | 授業の到達目標 | 1.戦後日本教育史の大要を、4つの主題(戦後教育史総論、経済と教育、政治と教育、能力主義の歴史と現在)に基づきつつ理解する。 2.初回に提出を求める「自分の理想の教育」を、学問的知識に基づいてバージョンアップする。
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 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | ガイダンス |  | 2 | [講義1]「憲法・教育基本法」体制の理想と現実 |  | 3 | [文献講読1]主題:「国民の教育権」論 |  | 4 | [ディスカッション1]「権利としての教育」再考 |  | 5 | [講義2]高度経済成長と教育 |  | 6 | [文献講読2]主題:「公害と教育」論 |  | 7 | [ディスカッション2]経済成長と教育の関係 |  | 8 | 中間プレゼン準備 |  | 9 | 中間プレゼン |  | 10 | [講義3]戦後民主主義と教育 |  | 11 | [文献講読3]主題:生活指導論 |  | 12 | [ディスカッション3]教育における民主主義 |  | 13 | [講義4]「能力・発達・学習」の現在 |  | 14 | [文献講読4]「新しい能力」vs 文化伝達 |  | 15 | [ディスカッション4]教育はなんのために |  | 
 | テキスト・参考書 | テキスト: 木村元(2015)『学校の戦後史』岩波書店 | 
 | 自学自習についての情報 | 指定テキスト(木村2015)を読み、初回授業で指示するウェブテストに取り組んでから毎回の授業に臨むこと。 その他、自学のための参考文献は下記の通り。
 [グループ1]戦後教育史総論
 木村元・汐見稔幸編著(2020)『アクティベート教育学01 教育原理』ミネルヴァ書房(とくに第11章)
 苅谷剛彦(1999)『大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史』中央公論新社
 堀尾輝久(2019)『人権としての教育』岩波書店
 [グループ2]経済と教育
 小熊英二(2019)『日本社会のしくみ―雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社
 乾彰夫(1990)『日本の教育と企業社会―一元的能力主義と現代の教育=社会構造』大月書店
 [グループ3]政治と教育
 竹内常一ほか(2015)『生活指導とはなにか』高文研
 小熊英二(2019)『社会を変えるには』講談社
 [グループ4]能力主義の歴史と現在
 本田由紀(2020)『教育は何を評価してきたのか』岩波書店
 中村高康(2018)『暴走する能力主義』筑摩書房
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 | 授業の形式 | 1つの主題につき講義・文献講読・ディスカッションの3つの学修活動が予定されている。 この3回を合わせて「1ユニット」と呼ぶこととする。
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 | アクティブラーニングに関する情報 | 授業では、必要に応じてディスカッションの機会を設ける。 中間課題として、指定したテーマで調べ学習とプレゼンを求める。
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 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | リアクションペーパー:20%(授業内容のまとめと感想について毎回提出してもらい、理解度をみる) 中間課題:20%
 期末レポート:60%(テーマや注意点については、初回授業で説明する)
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 | その他(授業アンケートへのコメント含む) | 指定テキストを読み、ウェブテストに取り組み、「(詳しくは分からなくても)聞いたことがある」状態にしておくことで、難易度の高い学習への心理的ハードルを下げることが期待できる(単純接触効果)。 さらに自学を深め、疑問点を明確にして授業に臨むことができればなおよい。
 
 授業アンケートからは、講義内容に関するディスカッションなどを行った方が満足度も高く、学習した知識も定着しやすい傾向がうかがわれるため、積極的に組み込んでいく。
 講義では、退屈な通史的概説にならないよう要所要所で最新の(論争的な)研究成果も盛り込んでいく。
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 | 担当講師についての情報(実務経験) |  |