科目情報
科目名 西洋教育史 
クラス − 
授業の概要 中世ヨーロッパから現代日本に至るグローバルな知の歴史を、「大学の歴史」をキーワードとして概観する。 
授業の到達目標 1.グローバル/ローカルな「大学の歴史」の大きな流れをつかむ。
2.日本社会における大学の意義や役割について一定の見解を持つ。 
授業計画
内容
1ガイダンス  
2[講義1]中世における大学の誕生と死 
3[文献講読1]主題:中世ヨーロッパの大学と知 
4[ディスカッション1]人はなぜ知を求めるのか 
5[講義2]近代における大学の再生 
6[文献講読2]主題:フンボルト理念とはなにか 
7[ディスカッション2]国家と大学の関係はどうあるべきか 
8中間プレゼン準備 
9中間プレゼン 
10[講義3]日本の大学 
11[文献講読3]主題:日本の大学改革 
12[ディスカッション3]なんのための大学改革か 
13[講義4]学生とはなにか 
14[文献講読4]主題:学生の反乱 
15[ディスカッション4]大学はどうあるべきか 
 
テキスト・参考書 テキスト:吉見俊哉(2011)『大学とはなにか』岩波書店 
自学自習についての情報 指定テキスト(吉見2011)を読み、初回授業で指示するウェブテストに取り組んでから毎回の授業に臨むこと。
その他、自学のための参考文献は下記の通り。

クリストフ・シャルル、ジャック・ヴェルジェ(2009)『大学の歴史』白水社
伊藤俊太郎(2016)『12世紀ルネサンス』講談社
潮木守一(1993)『アメリカの大学』講談社
天野郁夫(2018)『帝国大学―近代日本のエリート育成装置』中央公論新社
天野郁夫(2016)『新制大学の歴史(上巻)―大衆高等教育への道』名古屋大学出版会
小熊英二(2009)『1968(上)―若者たちの反乱とその背景』新曜社 
授業の形式 1つの主題につき講義・文献講読・ディスカッションの3つの学修活動が予定されている。
この3回を合わせて「1ユニット」と呼ぶこととする。 
アクティブラーニングに関する情報 授業では、必要に応じてディスカッションの機会を設ける。
中間課題として、指定したテーマで調べ学習とプレゼンを求める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) リアクションペーパー:20%(授業内容のまとめと感想について毎回提出してもらい、理解度をみる)
中間課題:20%
期末レポート:60%(テーマや注意点については、初回授業で説明する) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 指定テキストを読み、ウェブテストに取り組み、「(詳しくは分からなくても)聞いたことがある」状態にしておくことで、難易度の高い学習への心理的ハードルを下げることが期待できる(単純接触効果)。
さらに自学を深め、疑問点を明確にして授業に臨むことができればなおよい。

授業アンケートからは、講義内容に関するディスカッションなどを行った方が満足度も高く、学習した知識も定着しやすい傾向がうかがわれるため、積極的に組み込んでいく。
講義では、退屈な通史的概説にならないよう要所要所で最新の(論争的な)研究成果も盛り込んでいく。 
担当講師についての情報(実務経験)