科目名 |
障害児社会調査 |
クラス |
− |
授業の概要 |
本講義は、「障害児」、「社会調査」という二つのキーワードを中心に展開するものである。具体的に言えば、「障害児」を取巻く様々な社会現象を「社会調査」の手法を用いて明らかにするというものである。また社会調査は、社会学理論に基づいて現象を解釈し、真実を導き出す作業でもある。 |
授業の到達目標 |
1.障害児を取巻く社会環境について関心を持ち、仮説設定できる。 2.社会調査法に関する基礎知識が理解できる。 3.独自の社会調査を通じて、仮説の検証ができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | イントロダクション
第1章 様々な社会調査のサンプルから障害児社会調査とは何かを知る。 |
2 | 第2章 社会調査並びに障害児社会調査の歴史
社会問題意識、社会学的な解釈、科学的に解明 |
3 | 第3章 研究と社会調査
記述と説明、仮説の検証、相関関係と因果関係 |
4 | 第4章 社会調査の対象と方法
質的調査、量的調査、データと目的意識 |
5 | 第5章 資料とデータの収集と活用
調査の企画、先行研究、 |
6 | 第6章 質的調査@
調査の種類と考え方 |
7 | 第7章 質的調査A
インタビュー調査 |
8 | 第8章 質的調査B
参与観察とフィールドワーク |
9 | 第9章 量的調査@
調査の手順 |
10 | 第10章 量的調査A
母集団と標本 |
11 | 第11章 量的調査B
調査票の作成 |
12 | 第12章 量的調査C
調査票の点検とデータ作成、変数間の関係 |
13 | 第13章 量的調査D
母集団を推測する。 |
14 | 第14章 社会調査と障害児問題
調査報告書の作成と調査倫理 |
15 | 第15章 講義総括
調査報告と講評 |
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テキスト・参考書 |
北川由紀彦・山口恵子著『社会調査の基礎』放送大学教育振興会 2019 |
自学自習についての情報 |
講義の前後に予習と復習が望ましい。 |
授業の形式 |
講義内容に合わせて、講義、演習、グループワーク、自習を用いて進める。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループワーク、フィールドワークなどを取入れる。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
平常点評価 オリジナル調査報告書 100% |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
1.学習の内容や方法、難易度などについて、進捗状況を鑑み、講義内容、進度の微調整することがある。 2.受講生の人数に合わせて微調整することもある。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
元々日本に来た留学生であったが、2008年に社会学博士号を取得する。以降、今日まで日本とアメリカの大学にて社会学と社会福祉学に関する大学教育に携わってきた。一方で、2015年に社会の要請を受けて訪問介護事業所を設立し、重度の難病患者の方々が生活の主人公として地域で生きることを応援している。 |