科目情報
科目名 倫理学概論 
クラス − 
授業の概要 倫理や道徳に関する問題は、ともすると「直観的な価値のぶつかり合い」や「感じ方や考え方は人それぞれ」に終わりやすい。しかし、倫理的・道徳的問題について筋道立てた検討や議論をおこなうことは可能である。この講義では、倫理学の基本的な問題や論点について、事例などをもとにしながら検討する。 
授業の到達目標 1.倫理や道徳の基本的な問題や論点について理解するとともに、倫理学的な見方・考え方を身につけている。
2.将来、教員として「道徳を教える」ための必要な基本的な理解をえている。 
授業計画
内容
1ガイダンス:授業の概要と授業の進め方 
21.道徳性の基盤/1.1道徳の理由 
31.道徳性の基盤/1.2道徳的な感覚 
41.道徳性の基盤/1.3合理性と道徳性 
52.自由とは何か/2.1どうであれば自由か 
62.自由とは何か/2.2自由と必然性 
72.自由とは何か/2.3自律としての自由 
8中間試験と解説 
93.個人の自由と社会/3.1自由の共存 
103.個人の自由と社会/3.2共存のルール 
113.個人の自由と社会/3.3社会的規制の事例 
124.自己決定と干渉/4.1当人のための干渉 
134.自己決定と干渉/4.2干渉の条件 
144.自己決定と干渉/4.3選択と随意性 
154.自己決定と干渉/4.4自己決定と自己責任 
 
テキスト・参考書 テキストはもちいず資料を配布する。
参考書 マイケル・J.サンデル『これからの「正義」の話をしよう』早川書房 
自学自習についての情報 第2〜7回、第9〜15回は、配布資料および授業内容について復習し理解を深めておくこと。第8回は第2〜7回で取り上げた内容を範囲とする中間試験をおこなうので、それに向けて準備をしておくこと。 
授業の形式 講義形式+ディスカッション 
アクティブラーニングに関する情報 ディスカッション的な要素を取り入れて授業を進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) ・授業への参加状況や小レポートなどによる平常点 30%
・中間試験(ノート・資料等参照不可でおこなう) 30%
・期末試験(ノート・資料等参照不可でおこなう) 40% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項なし。 
担当講師についての情報(実務経験) 授業担当者は倫理学を専門分野としており、倫理学的な視点から現代社会の諸問題に関心をもっている。本授業では、とくに個人と社会や自由に関する基礎的な問題を取り上げる。