科目情報
科目名 地理学研究 
クラス − 
授業の概要 地理学を学ぶ上で欠かせないフィールドワークを事前学習(デスクワーク)と現地実習(フィールドワーク)の両面から学ぶ。
【対象地域】島根県出雲市(出雲大社と門前町)、島根県大田市大森(石見銀山)、島根県津和野町、山口県萩市
【授業テーマ】地歴融合を意識して、歴史を基盤とした現代都市・集落の地域振興について、文献精読と現地フィールドワークから学ぶ。
【宿泊】COVID-19拡大抑止の観点から島根県益田市のビジネスホテル(シングルルーム)で連泊します。★集合時間との関係から前日に松江市や出雲市をはじめとする島根県出雲地方で前泊が必要です。前泊先の手配については受講生各自でお願いします。
【宿泊費(2泊食事なし・税サ込)】約17,000円
【交通費】新幹線と在来線特急利用の場合、概算で25,000円程度を要します。
【事前学習実施日程】2021年5月15日(土)午後、同7月3日(土)午後、同7月31日(土)午後⇒いずれも昼食を済ませて正午開始。
★この科目は正課の授業です。課外活動等で事前学習を2回以上休まなければならない方、現地実習当日に公式戦などが設定される可能性を抱えた方は、受講登録を避けてください。キャンセルは原則的に認めません。
★現地行動内容との関係上、自転車に乗れない方は受講登録を控えてください。
【現地実習実施日程】2020年8月19日(木)〜21日(土)
【受講制限あり】受講希望者の数や男女比によって多少前後することがありますが、男子学生10名、女子学生8名(合計18名)を上限とします。これは宿舎の規模による制限です。 
授業の到達目標 ・地域調査に先立つ文献の読解、まとめ方を身につけることができます。
・地形図の読図に慣れることができます。
・集落景観や機能に関する地理学的な観察手法、地図表現手法を身につけることができます。
・2022年からの高等学校地理歴史科における「地理総合」の必履修化に向けて早目に準備することができます。
・小学校生活科および社会科、中学校社会科地理的分野、高等学校地理歴史科「地理総合」と「地理探究」で応用できる「地理的な見方・考え方」を身につけて、児童生徒を「主体的・対話的で深い学び」へ導いていける能力を育成することができます。 
授業計画
内容
1【第1回目相当:事前学習(1)】第1回事前学習会(5月15日,12:00〜13:30):本授業科目の受講ガイダンス、および対象地域の文献要旨をまとめる分担の決定 
2【第2回目相当:事前学習(2)】第2回事前学習会(7月3日、12:00〜13:30):出雲市および大田市大森(石見銀山)に関する文献要旨の発表と討論 
3【第3回目相当:事前学習(3)】第2回事前学習会(7月3日、13:40〜15:10):津和野町および萩市に関する文献要旨の発表と討論 
4【第4回目相当:事前学習(4)】第3回事前学習会(7月31日、12:00〜13:30):現地実習直前の諸連絡と諸注意 
5【第5回目相当:現地実習1日目(1)】電鉄出雲市駅(JR出雲市駅に隣接)で8:15集合の後、一畑電鉄で出雲大社前駅まで移動。到着後、出雲大社門前町と出雲大社を見学。 
6【第6回目相当:現地実習1日目(2)】古代出雲歴史博物館を見学ののち、一畑電鉄で電鉄出雲市駅まで移動。各自で昼食。 
7【第7回目相当:現地踏査1日目(3)】JRで大田市駅まで、駅のコインロッカー等に不要な荷物を預け、バスにて世界遺産センター(石見銀山の展示施設)まで移動し、同施設を見学。その後、バスにて大森(「石見銀山の玄関口にある集落)から電動レンタサイクルで龍源寺間歩(銀採掘の坑道跡)へ。同地を見学後、大森地区へ戻り、レンタサイクルを返却後に大森集落を見学。バスで大田市駅に戻り、ロッカー等から荷物を出して、JRで益田駅まで移動して投宿。夕食は各自で調達し、自室で摂る(COVID-19拡大抑止のため)。 
8【第8回目相当:現地調査2日目(1)】各自が自室で朝食の後、JRで東萩駅へ移動。駅周辺の市街地見学。 
9【第9回目相当:現地調査2日目(2)】重要伝統的建造物群保存地区に指定された萩の旧市街地を現地視察。その後、萩博物館に入館して当地の地理と歴史を学ぶ(館内自由見学)。退館後に各自で昼食。 
10【第10回目相当:現地実習2日目(3)】萩のハーフデーツアーの設計@(各自、各グループで全体設計のための予察的現地行動) 
11【第11回目相当:現地実習2日目(4)】萩のハーフデーツアーの設計A(各自、各グループが設計したコースの現地検証=チャームポイントの模索)。 
12【第12回目相当:現地実習2目目(5)】萩のハーフデーツアーの設計B(各自、各グループが設計したコースの現地における最終確認とまとめに向けた課題の洗い出し)。東萩駅からJRで益田駅へ戻る。各自で夕食を調達後、自室での夕食。 
13【第13回目相当:現地実習3日目(1)】各自が自室で前日の課題の仕上げと朝食。チェックアウト前に課題提出。 
14【第14回目相当:現地実習3日目(2)】JRで津和野駅まで移動し、駅周辺の市街地整備について現地視察と現地討論。 
15【第15回目相当:現地実習3日目(3)】津和野旧市街地における景観保全を軸とした「まちづくり」の現地視察と現地討論。各自で昼食を摂った後、津和野駅で集合し13:20に解散。★帰路の列車は、津和野駅発13:38の特急「スーパーおき3号」新山口駅行きがあります。新山口駅で新幹線「のぞみ40号」に乗り継ぐと京都駅には17:38に到着できます。この時程はシラバス執筆時点のものです。出発日が近づいたら最新の時刻表で確認をお願いします。 
 
テキスト・参考書 【教科書】使用しません。
【参考書】文化庁編(2015)『歴史と文化の町並み事典--重要伝統的建造物群保存地区109』中央公論美術出版、ISBN978-4-8055-0742-1、本体3,500円+税。この書籍は昨年度の「地理学研究」、昨年度の「地理学特講」では教科書に指定しました。ただ、現在は絶版になっており店頭在庫でしか入手できないため、今年度は参考図書としました。美しい写真を多く含み、資料的にも価値があり、在学中や卒業後に旅行ガイドとしても活用できる一生モノの優れた書籍です。 
自学自習についての情報 事前学習における文献講読と要旨まとめ、地形図読図模擬問題の作成は全て自学自習を要します。 
授業の形式 【事前学習】講義およびゼミ形式の演習
【現地実習】フィールドワークと現地討論 
アクティブラーニングに関する情報 本授業科目は事前学習と現地実習の双方において「主体的・対話的で深い学び」へと導くアクティブラーニングを取り入れています。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 事前学習(50%)と現地実習での取組(50%)から総合的に評価します。なお、事前学習で取り組んでいただく文献研究(キーワードと要旨のまとめ)および地形図読図は、事前学習(50%)に含まれます。現地実習での課題については、全て現地実習(50%)に含まれます。
受講生数が本学の規準を満たす場合は、それに基づいた成績分布となるよう評価しますが、受講者数が規準に満たない場合はこの限りではありません。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 本授業科目は授業評価アンケートの対象外科目のため特記事項はありません。 
担当講師についての情報(実務経験) 研究論文については、CiNiiやNDL-OPACの著者検索を通じてご覧ください。
主な研究テーマについては「KAKEN香川貴志」で検索してご覧ください。