科目情報
科目名 社会科教育演習IIB 
クラス d 
授業の概要  今日の教員は学び続けることが要請されている。本科目では、文献を探す方法、高度な内容の文献を読む方法、プレゼンテーションの仕方など、自ら学ぶために必要となる事柄を説明し、また様々な政治的問題や思想的主題について解説したうえで、それについて討論を行う。併せて、卒業論文の指導を行う。 
授業の到達目標 1.高度な内容の本の読解力、プレゼンテーション能力、討議能力を身に付けることができる。
2.小学校、中学校、高等学校での政治に関する教育を行うために必要な、現代の政治の諸問題の知識を修得することができる。 
授業計画 1回目はイントロダクションと、読む本についての説明を行う。
2〜11回は、受講生が担当部分に関してプレゼンテーションを行い、それに基づいてディスカッションをする。
12〜15回は、卒業論文のテーマに関して各自発表を行う。
内容
1オリエンテーション −卒業論文の進捗状況の報告など 
2解説と討議(1) −20世紀政治思想史概観 
3解説と討議(2) −現代の政治思想 
4文献購読と質疑応答(1) −ハンナ・アーレント「政治における嘘」 
5文献購読と質疑応答(2) −ハンナ・アーレント「市民的不服従」 
6文献購読と質疑応答(3) −ハンナ・アーレント「暴力について」 
7文献購読と質疑応答(4) −ハンナ・アーレントの全体主義論について 
8文献購読と質疑応答(5) −ハンナ・アーレントのアイヒマン裁判論について 
9中間考察と討議 
10卒業論文の概要・章立ての報告 
11各卒業論文に関する討議 
12卒業論文のプレゼンテーション 
13各プレゼンテーションに関する討議 
14現代の政治思想について各自の報告 
15最終総括 
 
テキスト・参考書 ヤン=ヴェルナー・ミュラー『試される民主主義(上)(下)』(岩波書店) 
自学自習についての情報 毎回、前回の内容を振り返り、疑問点などをまとめて授業に臨むこと。購読の際、担当の箇所を精読し、プレゼンテーションのためのレジュメを作成すること。自身の研究の方向性を考えること。 
授業の形式 演習形式。 
アクティブラーニングに関する情報 グループ・ディスカッション、プレゼンテーションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1.授業への参加態度(50%)
2.授業中の報告(50%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 前年度授業アンケートの結果、解説の時間を増やす。 
担当講師についての情報(実務経験) 免許更新講習講師、高校生への授業提供、京都市教育委員会夏季研修講師の経験がある。