科目情報
科目名 作曲II 
クラス − 
授業の概要 「作曲I」の内容を踏まえ、実習を通じてより多くの種類の和音を連結することで、調性音楽のさまざまな響きの手法を学びます。
動機や主題について学ぶとともに、中学校の「創作」課題を実施する中で、西洋音楽の基本的な作曲語法を学びます。 
授業の到達目標 1 4つの構成音から成る和音を四声部で連結することができる
2 調性音楽の中で種々の和音がどのような効果を持つか、実感をもって理解することができる
3 和声的な観点で音楽を捉えるための発展的な考え方を身に付けることができる
4 動機と主題を理解し、その知識を活用して旋律を作成することができる
5 複雑な伴奏から簡易伴奏を作成する技法を身につけることができる 
授業計画
内容
1X7の和音を作るー響きの特徴
楽曲分析の導入 
2X7の和音記号を理解するーX7和音におけるバス進行の特徴
動機分析とは何か 
3X7の和音を連結する(1)ー2〜5個程度の和音の連結
ベートーヴェン ピアノソナタの分析方法 
4X7の和音を連結する(2)ー8小節程度の課題
ベートーヴェン ピアノソナタ 形式分析 
5小テスト(1)ーX7の和音を含む8小節程度の課題
ベートーヴェン ピアノソナタ 動機分析(提示部) 
6X9の和音の和音を作るー響きの特徴
ベートーヴェン ピアノソナタ 動機分析(展開部) 
7X9の和音記号を理解するーX9和音におけるバス進行の特徴
作曲のための動機選定 
8X9の和音を連結する(1)ー3個程度の和音の連結
講評と意見交流 
9X9のの和音を連結する(2)ー8小節程度の課題
動機から旋律を作る 
10小テスト(2)ーX9の和音を含む8小節程度の課題
講評と意見交流 
11副属和音とは何かー響きの多様性
対旋律を作る 
12副属和音を作るー前後の関係性
講評と意見交流 
13副属和音を連結する(1)ー基本的な連結のルール
中学校の歌唱教材で簡易伴奏を作る 
14副属和音の和音を連結する(2)ー8小節程度の課題
好評と意見交流 
15授業のまとめ 
 
テキスト・参考書 『和声・理論と実習−第1巻・第2巻』音楽之友社 
自学自習についての情報 次回の履修内容を指示しますのでテキストで予習している状態で授業に参加してください。また、授業の終わりには毎週課題を提示します。課題に取り組む中で授業内容を復習するとともに、完成した課題はピアノやキーボード等を用いて自分の耳で確認する習慣をつけましょう。 
授業の形式 講義と演習方式により進めます。 
アクティブラーニングに関する情報 実際の楽曲を提示し、和音の配置や連結が与える感受についてディスカッションを行います。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業内の小テスト3回(50%)と授業内での提出物(50%)で評価します。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 作曲Iを履修していることが履修の条件となります。 
担当講師についての情報(実務経験)