| 科目名 | 環境園芸学実験実習 | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | 遺伝学・園芸学・植物病理学分野の研究に必要な実験実習方法及び基礎技術を習得するために、環境教育実践センターの主に実験室において、以下の3つのテーマで実験を行う。@植物組織の脱分化と再分化による植物の増殖と植物ホルモン等との関係、A植物ワクチンの接種と抗原抗体反応によるワクチンの感染確認と強毒ウイルスの干渉効果の観察、B雑種後代における有用遺伝子の検出診断。高校(農業)に限定した内容ではなく、中学・高校の生物の内容も含むので、中・高(理科)希望の学生の履修も勧める。 | 
 | 授業の到達目標 | @遺伝学・園芸学・植物病理学の研究に必要な実験方法及び基礎技術、観察方法を習得するとともに、環境と園芸植物とのかかわりを理解できる。 A現在の農業技術が自然科学を基礎に成り立っていることを理解できる。
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 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | ガイダンス 〜農学実験とは〜 |  | 2 | 園芸植物の組織培養実験 1)貯蔵液、培地の作成、培地の滅菌、準備 |  | 3 | 園芸植物の組織培養実験 2)材料の消毒、器具の滅菌、無菌操作、無菌培養 |  | 4 | 園芸植物の組織培養実験 3)植物の無菌播種 |  | 5 | 園芸植物の組織培養実験 4)植物の脱分化 |  | 6 | 園芸植物の組織培養実験 5)植物の再分化 |  | 7 | 園芸植物の組織培養実験 6)再分化植物の順化 |  | 8 | 植物病理学実験 1)キュウリへのZYMV弱毒ウイルスの接種 |  | 9 | 植物病理学実験 2)抗原抗体反応を用いた弱毒ウイルスの検出 |  | 10 | 植物病理学実験 3)弱毒ウイルス感染キュウリにおける強毒ウイルスの干渉効果の観察 |  | 11 | 植物病理学実験 4)RT-PCRによる弱毒ウイルスと強毒ウイルスの干渉効果の確認 |  | 12 | 遺伝育種学実験 1)トウガラシの材料の準備と雑種植物からのDNAの抽出 |  | 13 | 遺伝育種学実験 2)PCR法によるトウガラシ辛味遺伝子の増幅 |  | 14 | 遺伝育種学実験 3)電気泳動によるトウガラシ雑種集団での辛味遺伝子の検出 |  | 15 | 遺伝育種学実験 4)実験結果の遺伝学的解析 |  | 
 | テキスト・参考書 | テキストは使用しない.必要に応じてプリントを配布し、スライドも利用する. 「園芸学実験・実習」養賢堂、
 「応用植物科学実験」養賢堂、
 「応用植物科学栽培実習マニュアル」養賢堂
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 | 自学自習についての情報 | 授業時間以外でも実験植物の観察を行うこと。 雑誌「生物の科学 遺伝」や「農業および園芸」などにより、授業で行う実験に関連した文献等を読み、データの取りまとめ方や必要な統計的手法等について理解を深めること。
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 | 授業の形式 | 実験実習 | 
 | アクティブラーニングに関する情報 | 実験計画の策定段階から受講生が行い、仮説を実験により立証する。 | 
 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | 複数回に渡って継続して実験を行うため,12回以上出席した者を評価の対象にする。 実験への取り組み(50%)とレポート(50%)により評価する。
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 | その他(授業アンケートへのコメント含む) | 環境教育実践センターの実験室、栽培学習園で4〜12月にかけての水曜日午後や土曜日に履修生と相談して授業日を設定する。 農業実習T・Uと植物組織培養論を既履修または同時履修であることが望ましい。
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 | 担当講師についての情報(実務経験) | 担当教員は公立の農業研究機関で研究開発に携わった経験があり、実際の農業生産で利用される技術開発と関連した実験を行う。 |