科目情報
科目名 植物組織培養論 
クラス − 
授業の概要 近年、発展の著しい植物バイオテクノロジーの基礎となる培養技術と遺伝子操作技術について概説するとともに、これらの技術が種苗生産や新しい品種の開発などの分野において、どのように利用され、実用技術として生産や品種開発に寄与してきたか最近の研究・開発の動向も含めて紹介する。 
授業の到達目標 植物バイオテクノロジーとはどのような技術かその基礎知識を習得し、学校教育現場等でも体験学習ができることを理解する。また、わずか50年程度の間に実用技術として園芸や育種(品種育成)分野において社会に貢献していることを実感する。 
授業計画
内容
1植物バイオテクノロジーとは(ガイダンス) 
2植物バイオテクノロジーの基礎 
3植物組織培養の基礎 
4植物組織培養の実際 〜無菌培地の作成〜(環境教育実践センター) 
5植物組織培養の実際 〜無菌操作〜(環境教育実践センター) 
6品種改良について 
7組織培養と植物育種 〜マイクロプロパゲーション〜 
8組織培養と植物育種 〜突然変異と組織培養、胚培養〜 
9組織培養と植物育種 〜プロトプラスト培養と倍数性育種〜 
10組織培養と植物育種 〜遺伝子組換え〜 
11遺伝子組換え実験の法的規制について 
12植物ゲノム研究 〜ゲノム解析の方法〜 
13植物ゲノム研究 〜遺伝子地図とポストゲノム〜 
14ポストゲノムとバイオインフォマティックス 
15まとめ・テスト  
 
テキスト・参考書 テキストは使用しない。必要に応じてプリントを配布し、スライドも利用する。
「植物バイオテクノロジー」、高山真策(編集)・幸書房・ISBN978-4782103333
「図集・植物バイテクの基礎知識」・大澤勝治(著)・農山漁村文化協会・ISBN978-4540042324 
自学自習についての情報 高等学校の生物学の履修の有無にかかわらず、関連分野についてしっかり復習しておくこと。 
授業の形式 講義、一部、環境教育実践センターでの実験・実習。 
アクティブラーニングに関する情報 簡単な実験・実習を取り入れることで、組織培養技術の理解を深める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 講義に10回以上出席した者を評価の対象にする。
定期試験70%、授業への参加度30%. 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 本授業の副題、「新しい品種の育成とバイオテクノロジー」
「園芸と環境T」を既履修であることが望ましい。 
担当講師についての情報(実務経験) 担当教員は公立の農業研究機関で勤務した経験があり、植物バイオテクノロジーが農業分野でどのように利用され、社会を豊かにしているか紹介する。